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[コメント] 誰もがそれを知っている(2018/スペイン=仏=伊)
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★4お気に入りイランの名匠ファルハディの新作。いつもこの人の作品って、悪く言えばずるいところがあり、ところが見終わってからは、それにも増して納得してしまうんだから、僕にとっては変な監督だ。 [review] (セント)[投票]
★3よく見せる画面も多いし、プロットとしても周到に緊張を維持するが、どうも中途半端な部分が気になる。例えば、冒頭の時計台・鐘楼の内部の描写。時計の文字盤部分が割れて、穴が開いている。その穴に向かって、外に出られない鳩がバタバタする。これなんかも、いきなり、メタファーとしてはありきたりじゃないかと思ってしまう。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
★3故国を離れていよいよ露わなアスガー・ファルハディ最大の作家性、それすなわち「別嬪揃え」である。役の大小と老若を問わず、女性(にょしょう)とあらば美形を配さねば合点しない。一方の男衆は概ね髭達磨。ファルハディ作劇の基礎が男女の布置按配にあるならば、それは別嬪と鬚髯の力学と換言できる。 (3819695)[投票(2)]
★4面白味のない結婚パーティがファルハディの弱点を露呈させる前半だが、混沌の中からバルデムの葛藤に焦点が絞られる終盤の作劇の喰えなさで映画は幾何数級的にダイナミズムを取り戻す。決断の納得性故にこそ全ての男どもは心胆凍りつかざるを得ない。 (けにろん)[投票(1)]
★2アスガー・ファルハディお得意の心に潜む隠された思いの機微と行き違いのサスペンス劇だが、矢継ぎ早に積み重ねられる状況描写から、今回は各人の心情の裏表が伝わってこない。話の展開にもさしたる驚きがなく、描かれる葛藤も三面記事レベルで肩すかし。 (ぽんしゅう)[投票]