[コメント] わたしは、ダニエル・ブレイク(2016/英＝仏＝ベルギー)
「弱者に手を差し伸べる」なんていう上から目線はダメだということはローチ先生わかってらっしゃる。「それ、おかしいだろ！」という、単に「救おう」というのではないもっと大きな視点が大好きです。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ローチ先生、まだまだ引退できないんですね。権力に対する怒りとまっとうな市民への慈愛に満ちた作風は衰えを知らず。ただ、今回は風刺や皮肉よりも、包み込む視点が大きいような気がする。
子どもが貧困や家庭の事情で精神的に不安定になる点や、自分をコントロールできなくなるくらい追い込まれた状況の描写に胸を打たれる。
ローチ先生はいつもハッとさせられっぱなしである。長生きしていただきたいです。
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