[コメント] ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
Q文書、すなわち聖書のパラレルワールドは、親鸞の唱える世界観に近い。悪人正機でこそシンジも碇ゲンドウも救われる。神に寿命があるという考えも古代仏典っぽくて好き。この世界観には乗れる。いやーわかりやすいエヴァいいわあ…と勝手に思っていますが、この解釈でいいんだろうか。『:||』楽しみです。
さて、以下「Q文書」とされているものからの抜粋です(バートン・L・マック著「失われた福音書 −Q資料と新しいイエス像−」 青土社より)。本作と通じていると思いませんか?
---ここから---
■「何と幸運な者だ、泣いている者は。彼らは笑うだろう。」(QS8「幸運な者について」)
■「おまえたちに言っておこう。敵を愛し、呪う者を祝福し、侮辱する者のために祈ってやれ。」(QS9「非難への応答について」)
■「裁くな、そうすれば、裁かれないですむ。おまえたちが「裁きに」使う物差しが、逆におまえたちを裁く物差しになるからだ。」(QS10「裁くことについて」)
■「隠されているもので知られずに済むものはなく、明るみに出ない秘密はない。」(QS35「はっきりと言え」)
■「父や母を憎まない者は、わたしから学ぶことは出来ない。娘や息子を憎まない者は、わたしの弟子になれない。」(QS52「弟子となるための代価について」)
---ここまで---
でも、ヴィレが出てきて物語の構造がナウシカ(漫画版)に似てきたような気がするのは気のせいですかね。
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