モデルになった事件は大阪だったはずだがロケ地は千葉の勝浦。

見知った場所ばかり出てくるのでより自分的デジャブ感が倍増されるのだが、この映画の夜は暗い。んで田舎の夜はこの映画の通り暗い。

コンビニはコンビニ明かり以外真っ暗。

リンチのシーンは車のライト以外真っ暗。

主人公の家は街灯もなく真っ暗。

どこ行っても真っ暗、暗闇。実際問題田舎の夜はそうなんだけど、これは若者の行き場のなささを象徴しているのだろうか？計算でこの演出設計をしたのなら井筒監督スゲーよ。

んで主人公の車が90年代製のシルビアなんだ…。気持ち悪いほど田舎のディテールがリアル。

とにもかくにも「どん詰まり感」が半端ないのである。 表現しようとしている現実がリアルすぎて本当に胸くそが悪いんだけど、突きつけているナイフの切れ味は素晴らしく、それは認めざる得ない。