[コメント] マイマイ新子と千年の魔法(2009/日)
この監督の2作品、両方とも映画館で絶大なる期待を持って観たのだけれど、どうも私はお呼びではないらしいです…。女の子主役の映画だったにも関わらず、(とりあえず少女時代を過ごしたことのある)私の立ち居地は完全に傍観者と成りにけり…。(2010/02)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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私も子どもの頃かなりの妄想っこで、この映画は前評判から察するに感動しないわけがないと絶大なる期待を持って行ったのですが…。
いろいろ考えた末のとりあえずの結論として、たぶん、自分の涙腺スイッチが、監督の涙腺スイッチと合っていないのだと思います。
たとえば討ち入りのくだり。主人公の彼女は、田園の真ん中に住む空想少女。それまでの尺の大半を、海原のような田園風景と海沿いの埋立地の風景が占めています。そのあたりまでは、同調できていたのです。が、大人の事情に巻き込まれたとはいえ、いきなり「討ち入り」といわれたあたりから、「ええっ、なにそれ? うちいり?? ってなに? って、どこへ??」と驚くばかりとなり、私をおいてけぼりにして新子さんは行ってしまいました。たとえば、彼女の住処がもともとドヤ街であるとか、その場所や人をもう少し丁寧に描いておいてくれたりしたのなら、そのシークエンスにさほど涙腺スイッチを持たない私でも、さほど違和感を持たず彼女についていけたのだと思いますが…。さらにカットバックにもジャマをされ、どんどんおいてけぼられてしまいました。
一応書きますが、この件に関しては批判というよりも、<私には>どうも飛び越えられなかったようだ、ということです。念のため…。
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