★4 | 深い霧の闇に閉ざされた一夜の出来事として、地下組織という陰(かげ)の活動家たちの、さらに優しさが弱さとなって露呈する構成員の心の暗部という陰が描かれる。表社会に対しての裏、責務に対しての裏切りという二重構造の「陰の話」が密告者を追い込んでいく。 [review] (ぽんしゅう) | [投票] |
★5 | 最初にユダのことが語られる。密告した後、彼は何をし、何を思ったのか?舞台を現代(アイルランド)に移し、いつの時代にもいる密告者、いや境遇次第では我々もいつそうなるか分からない、その心情を見事に描き出している。 [review] (KEI) | [投票(1)] |
★4 | ほとんど台詞なしで推移する前半30分は最高!の一言。影を強調した照明も最高。但し、その後のマクラグレンはアカデミー賞が好みそうな心理的演技に少々陥っていると思う。乱闘したり騒いでるだけで物語が推移していくのだが、フォードらしいダイナミックさは希薄。冒頭と最後、十字架に磔にされたようなポーズをとらせるのもあまりに直接的で好みではない。恐らくラングの『M』を意識しているのではないか。 (赤い戦車) | [投票] |
★5 | セットの貧弱さをカバーする為のスモークを視覚効果に昇華させるフォードの非凡さ。また密告後のマクラグレンの心情が痛いほど伝わるその演出。特に通夜席で転がるコインや、暖炉で灰と化すポスターの燃え方のその鮮やかさ!ラストの救いも泣ける。 (ナム太郎) | [投票] |
★3 | 男の敵は金なのか、女なのか、腕力なのか、夢なのか。
表現力豊かな映像が楽しめる作品。
物凄い古い作品だから見る価値はある。
(たーー) | [投票] |
★3 | 人間は愚かで、時に美しい。身につまされる悲しい映画だけれども、ラストがすべてを癒してくれた。 (buzz) | [投票] |
★4 | 人間の卑屈さを白日の下に晒した傑作。それを見つめることなしには希望など語れない。あの男はたしか人としての最悪を示してみせた。 (ハム) | [投票] |
★5 | あらゆる映画の感情をフィルムに定着させることが出来た不世出の天才監督のその偉大さを思い知ることができる。傑作。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★4 | ジャイアンの末路。霧が醸し出すミステリアスな雰囲気といい、観る者を飽きさせない。 (タモリ) | [投票] |
★3 | 通夜の席でたいへん都合よくコインが落ちます。“神様”だってやるときゃやるぜ(御都合主義をな)。 (黒魔羅) | [投票] |
★4 | ジョン・フォード監督の懐の深さに驚かされる。『駅馬車』に勝るとも劣らない傑作だ。 (モモ★ラッチ) | [投票] |
★4 | 原題は「密告者」の意。霧深いアイルランドの町を彷徨する密告者の姿が忘れ難い。 (丹下左膳) | [投票] |