★5 | 新宿泥棒日記(1969/日) | 横山リエが本を、ものすごく何層にも高く積んで抱きしめるシーンが印象に残っている。大島の映画にしては女性的な、珍しくポエムな映画と思う。 | [投票] |
★5 | サンダカン八番娼館 望郷(1974/日) | 映像そのものは凝っていない。ナチュラル。権力からモノ扱いされた人間からの痛烈な憤りをラストの娼婦たちの墓の位置でメッセージした。名作。 | [投票(3)] |
★5 | 心中天網島(1969/日) | 私はこれを18歳のとき母と見たんでした。斬新でしたけど、やはり印象に残ったのは、心中の際のグロテスクな死でした。美的なものからは程遠くショックでした。 | [投票] |
★5 | シコふんじゃった。(1992/日) | 今まで見た映画回数の最多数作品。20回ぐらい。テレビでもやっているとつい見てしまいます。映画の持つ本当の「素」なんですね。 | [投票(1)] |
★5 | シクロ(1995/仏=香港=ベトナム) | 狂的なトニーレオン。この監督の映画では好み的にはベスト。人間の揺れる動的部分。激しい心が反社会風俗と共によく出ている。優等生でないところがいい。 | [投票] |
★5 | 幸福〈しあわせ〉(1965/仏) | 映像だけで堪能する。充実したモネ風絵画展。余りに簡単な話なので余韻が残る。人生てそんなもの。他にこんな美しい映像は知らない。 | [投票(3)] |
★5 | 花様年華(2000/仏=香港) | 映像は濃い印象画風色彩。構図も面白い。大人の精神的不倫。終わるまでいい絵画を見た感が強い。撮影者は「夏至」と同者。今回はドイル色弱し。感心。 | [投票(1)] |
★5 | 冒険者たち(1967/仏) | ロベール・アンリコの最高傑作。永遠の青春映画。 [review] | [投票(3)] |
★5 | サクリファイス(1986/スウェーデン=英=仏) | わたしはタルコフスキーではこれが一番感心した。撮っていた時ガンだったんですよね。ものすごいエネルギーと言うか、精神力を感じました。このスケール(神との契約)_他の人のコメントを見ていたら、ベルイマン的だというのがありましたが、そう言えば火はあったけど、水はあまり印象にないからそうなのかも。
余命を考え、限られた時間で、し残した事を最後にやり遂げたのでは。それがベルイマン的になったのかも。 | [投票(1)] |
★5 | オリエント急行殺人事件(1974/英) | 何回も繰り返して見ているが見るごとに面白さが湧き出るから不思議。定番の映画的演出もルメットの脂の乗り切っているときの勢いが良く出ているし、出演者の演技ももう見ているだけで楽しい。SLの画面いっぱいの映像美はもうため息しか出ません。 [review] | [投票] |
★5 | オール・アバウト・マイ・マザー(1999/仏=スペイン) | わたしは息子の死が後々印象に残った。ああいう内省的で、センスのいい、文学を好む(人生感を持っている)息子が映画のほとんど始めの部分で死んでしまう。私も同じぐらいの子供を持っているので、それだけで衝撃なのに、主人公はそれをきっかけとして息子の心探し、すなわち自分探しの旅に出る。俳優が一人一人最高の演技をした。 人間はやはり生きていくんですね。 | [投票(6)] |
★5 | うなぎ(1997/日) | うなぎの素材。ぬるっとした情念。男と女。清水美沙がいい。西洋的ですなあ。わたしはこんな見終わった後でも、乾いていない、緩やかなほとばしりの残る映画は好きです。 | [投票] |
★5 | ウィークエンド(1967/仏=伊) | まともな劇場公開の最後の方の作品。これは面白かった。自動車道路が全く動かずそれを延々と撮る。自動車同士でキャッチボールをしている人もいる。そういうシーンがずーと続いて、こちらも極限まで苛苛していると、交通事故で散乱したむごたらしい死体が映し出され、現代と言うか文明をかいま見せる。ゴダールの後期のベスト。これ以降ほとんどアジテイターが主流になり映像はアジを聞くためのつまみものになる。 | [投票(1)] |
★5 | 生きる(1952/日) | 人間一回は死ぬが、死そのものを考えた黒澤映画ってあまりなかったのでは。(現象面での死はやたらあるが) ま、公園を作るための住民運動は寓話と考えていいはず。そういう意味では、意外と真面目な黒澤映画です。日本より世界の方が評価が高いのも肯けます。 | [投票(1)] |
★5 | アポロンの地獄(1967/伊) | まず、色彩が断然斬新。キレイ。その中で物語が進むが、最後自らの目を刺して歩き回るオイディプスは、急に現代に変わり現実に僕達の苦悩になる秀逸さ。最近そういうスケールを持ったドラマは見当たらないですよね。 | [投票(2)] |
★5 | アデルの恋の物語(1975/仏) | イザベルアジャーニのベスト。愛にと言うか、憑き物に憑かれたと言うか狂ってしまうまでオトコを愛してしまうオンナを演じてしまう。相手は完全無視なのでほとんど一人相撲。そんな嫌なオンナを演じた。 | [投票(2)] |
★5 | 大人は判ってくれない(1959/仏) | トリュフォーの最高作。2作目ぐらいでなかったか。最後の、アントワーヌの、海から僕たちを見据えたまなざしの恐さ。そのストップモーションが今でも脳裏にあります。 | [投票(1)] |
★5 | 仮面 ペルソナ(1966/スウェーデン) | 高校生のときにATGで見て、このときからすっかり映画にのめりこみました。ほとんど二人の心理劇です。大人になって分かったんですが、ペルソナは「仮面」でなく「人格」の意味だったんですね。題名がストレートだったらわかりやすい映画です。 | [投票(1)] |
★5 | デカローグ(1988/ポーランド) | キェシェロフスキは作品の数がかなり少ないが、すべて宝石のよう。特にこの10話からなるデカローグはすべて最高の出来。私はその中でも7話の「ある告白に、、、」が観てから数年になるのにずっと心に残っています。さいきんDVDが出ましたよね。2万円は金欠でなければすぐ買うんですが、、、。 | [投票(1)] |
★5 | はなれ瞽女おりん(1977/日) | 篠田正浩の一番丁寧に作った、また志摩さんの最高作。ゴゼさんの最底辺の人生を通し、生きる喜び、つらさを表現しきった。 | [投票(1)] |