★4 | 欲望(2005/日) | 良かったです。篠原哲雄って、出来不出来がかなり分かれる不思議な監督なんですが、今回は名作「木曜組曲」と並ぶぐらい素晴らしい力作だ。
[review] | [投票] |
★4 | オネーギンの恋文(1999/英) | 心地よい文学作品を読んだ感が強い。庶民の生活からはぶっ飛んだ生活をしている働かない貴族どもだが、決闘などというつまらないハードルを持たされていたんですな。と、本筋に関係のないところで感心したり、 [review] | [投票] |
★4 | ヴェニスの商人(2004/米=伊=ルクセンブルク=英) | 何か中世の美術画を見ているような錯覚さえ覚える風景、衣装、ベニス、色彩、、。1級の作品であることのすべてがここにあります。
[review] | [投票] |
★3 | カーテンコール(2004/日) | 昭和30年代から40年代の小さな映画館での出来事。映画と映画の幕間に芸人風の人が漫談で観客を笑わせ、退屈させないでいた、という稀有な話。 [review] | [投票] |
★4 | 女は男の未来だ(2004/韓国=仏) | ホン・サンスは僕は初めて。なかなかいいセンスを持っているかなりユニークな作家だ。セリフの一つ一つが独特で面白い。お互いに噛み合わない毒気。思いやりのない感情だけのぶつけ合い。聞いていると何気ない通常の会話なのだが、 [review] | [投票(1)] |
★3 | エリザベスタウン(2005/米) | アメリカでロック以外の音楽をばんばん聞くのも久しぶり。僕にはかなり快い音楽映画と言える。しかしラブストーリーなのか、父親を想う映画なのか、絶望から希望を見出す一人の男の物語なのか、テーマが拡散された嫌いがした。 [review] | [投票(2)] |
★3 | 未来は今(1994/英=独=米) | 何か別にどうと言うことのない普通のアメリカ映画。コーエンらしいひねりもない。ちょっと前の「フォレスト・ガンプ」のイメージ。明るいよな。明るすぎるよな。良くも悪くもアメリカ過ぎるよな。 | [投票] |
★5 | 親切なクムジャさん(2005/韓国) | いやあ、壮厳たる奥行きのある展開、映画的魅力、心地よいリズム、三部作のラストを飾る広がり、、あまりに整然と堂々としているのに驚く。見終わった後、しばらく席を立てなかった。 [review] | [投票] |
★5 | ALWAYS 三丁目の夕日(2005/日) | うーん。参った。予告編から雑な作りのちゃちな映画かもと思っていたんだが、演出、映像かなり本格的なのである。しかも、それぞれ話の間合いもうまい。何よりも最初から最後までピュアで通したことがすごい。 [review] | [投票(12)] |
★2 | TAKESHIS’(2005/日) | 前半はまあ楽しめたのに、後半になってから完全暴走しちゃうので、捕まえるのにほとほと疲れ始め、自分の中で醒めた感覚が出て来はじめたら、TAKESHIからまとわりつかれないように距離を置きはじめた。
[review] | [投票(2)] |
★3 | クリミナル(2004/米) | 最後までよく見ていないと損をするトリックもののクライムムービー。B級映画の金をかけていない感はいやほど分かるが、それでも作る側の意地のようなものは感じ取れる。うーん、ああいうラストが待っていたとはねえ。 | [投票] |
★3 | 五辧の椿(1964/日) | 意外やラスト近くになるに従い救済のロシア文学っぽくなる。全体に説明過多のため映画的高揚間は乏しいが、それでも岩下志麻の魅力はこの若さで充満する。着物の美しさ、艶やかさは例えようもないほどの贅沢感。左幸子が一瞬だが光る。 | [投票(2)] |
★2 | 青い棘(2004/独) | 幸せに満ちた最大の瞬間を求め、愛を感じなくなったときにこの世を去る、そのときには、、という哲学的な命題を自分の恋愛になぞらえて事件を起こしてしまう若者たちの話。と、かなり面白そうなテーマなので [review] | [投票] |
★3 | 恋の風景(2003/香港=日) | スローなテンポに最初は少々苛々するも、まあ亡き恋人をしのび、その未知の世界に入ろうとする女性の物語だから、見る方もゆったりとした気持ちで眺めるべきなのである。 [review] | [投票] |
★4 | 心中エレジー(2005/日) | うまく出来ているドラマだ。心中って、現代では死語に近いのかなあと思っていたけれど、現代における心中未遂の顛末を、若い二人の夫婦を交錯させ、絶望・諦観・究極の愛、、を描く。演出も斬新でうまい。
[review] | [投票(1)] |
★3 | ソウ2 SAW2(2005/米) | 前作が強烈な印象をいまだに残す怪作であるので、どうしても引きずってしまうのであるが、導入部はスムーズで、今回も面白いと予感させる。僕の好みかもしれないが、前作が限られた密室でのあの悲惨な出来事の積み重ねだったのに対し、 [review] | [投票(2)] |
★5 | 春の雪(2005/日) | 行定勲監督、三島でも白眉の「春の雪」、大丈夫だろうか、、。見る前からかなり心配しました。でも、撮影がりー・ピンピンと聞いてから、興味津々。彼のカメラはホウ・シャオシェン、ウォン・カーウァイ映画ではまさに主役。豊穣な色合いの恋愛映画が楽しめる。 [review] | [投票(2)] |
★4 | 蝋人形の館(2005/豪=米) | 事件が起こるまでの描写も何気なくうまい演出振り。どうみてもB級ホラーなんだが、結構俳優も魅力的だし、映画への思い入れがあちこちで感じられる(映画ファンを大事にしてくれそうな)暖かい雰囲気で作られたセンスのいい映画だ。
[review] | [投票(3)] |
★4 | ミラーズ・クロッシング(1990/米) | こんなにうまくいくのかなあなんて穿った見方もあると思うけれど、それなりにスタイリッシュだし、クールでいて迫力もある。でも、何かこの男と女、華がないよな。ボスのA・フィニーの方がかっこいいね。と、コーエン好きの僕もいまいちの味。 | [投票(2)] |
★4 | ぼくセザール 10歳半 1m39cm(2003/仏) | 見てる間も見終わった後からも何かじわじわ人生の喜び、切なさを感じる等身大の映画だ。子供の視線で子供の心で大人中心の世界を見ているまなざし、だけどそれは大人が製作したものだということ。不思議だなあ。 [review] | [投票(1)] |