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町田さんのあらすじ: 投票数順

★4人も歩けば(1960/日)「桂馬の高飛び歩の餌食」なんて言葉がありますが、この物語の主人公、ジャズドラマーの砂川桂馬(フランキー)君も好きな将棋が縁で婿養子入りした銀座路地裏の成金屋質店で業突イッテン張りの姑キン(沢村)とアホ嫁富子(横山)にイジメにイジメ抜かれ遂に家出、行方を眩ましてしまいます。そんな矢先桂馬君に九千万円もの遺産相続権が転がり込んで来たモンだから家族は血相を変える。出入りの木下籐兵衛(小金治)やイカにも怪しい探偵金田一小五郎(藤木)なんかを使って調査に乗り出します。一方の桂馬君はそんなことはツユとも知らず、河沿いの安ドヤで自適な貧乏ライフを楽しんでいるのでありました。 監督は川島雄三。<東京映画(東宝)/99分/白黒/スコープ>[投票]
★3風速七十五米(1963/日)若手新聞記者の田村(宇津井)は銀座の街は大台風が来たら倒壊する、と常々警告する熱血漢で、にも関らず建設会社丸高組の令嬢・照子(叶)と付き合っており、その会社はブレイン山口(菅原)の設計による東洋最大のネオン看板を完成させたばかりだ。しかしこのネオン、ライバル遠藤(菅井一郎)の放った産業スパイ(田宮、高松)の暗躍により爆破されスポンサーは激怒、1ヶ月以内の修復を約束した丸高組はノーギャラで奮闘中。また普段は実業家として振舞う木谷(田宮)と田村と照子とは大学の同窓でしかも照子は木谷に好意を寄せておりこの変の関係も微妙なのだ。 大映自慢の特撮技術を活かしたパニックスペクタクルで監督は田中重雄[投票]
★5桂春団治(1956/日)明治大正昭和に掛けて上方落語の人気を決定付けた天才初代桂春団治の芸と色事に掛けた破天荒な人生を描いた最初の映像作品。長谷川幸延の原作を松竹新喜劇の渋谷天外が劇化したものをベースとし、谷崎文学や狸ミュージカルで知られる木村恵吾が監督したヒット作。 <宝塚映画(東宝)/108分/白黒/スタンダード>[投票]
★5愛情の決算(1956/日)戦後10年。息子・弘と銀座を歩く冴えない中年男・楢崎(佐分利)は妻・勝子(原)の浮気現場を目撃する。勝子は楢崎のフィリピン駐屯時代の部下・田口(内田)の未亡人で5歳の弘とバラックに住んでいたが、終戦の翌年同じく元部下の大平(三船)、武内(小林)らの薦めで楢崎と再婚したのであった。 名優佐分利信の監督第11作で制作は東宝。 <?分/B&W/スタンダード>[投票]
★2日劇「加山雄三ショー」より 歌う若大将(1966/日)昭和41年7月15日から三日間、有楽町の日劇ホールで開催され100万人を動員したとされる「加山雄三ショー」の模様に、既発シリーズ作からの名場面を加え編集したドキュメンタリー作品。若大将は”ストリング・ファンタスティック・オーケストラ”を迎えての歌唱、ハワイアンバンド”大橋節夫とハニー・アイランダーズ”との共演によるウクレレ演奏、自身のバンド”ランチャーズ”でのエレキ演奏を披露、「君といつまでも」「夜空の星」「お嫁においでよ」「ブーメラン・ベイビー」などでファンを魅了する。尚ショーは13日封切の新作『ゼロ・ファイター大空戦』と映画と実演の二本立て公演だった。 <東宝/71分/カラー/スコープ>[投票]
★5告白的女優論(1971/日)「女優とは何か?」 映画『告白的女優論』に出演することとなった三人の大女優―即ち、海堂あき(浅丘ルリ子)、伊作万紀子(岡田茉莉子)、一森匿子(有馬稲子)の現在と過去、肉体と精神を同時進行で描く。 吉田喜重監督第十五作。現代映画社製作、ATG配給。 <123分/カラー/スタンダード>[投票]
★0蛇皮の服を着た男(1960/米)蛇皮のジャケットをトレードマークとするニューオリンズの流しゼイヴィア(マーロン・ブランド)は酒に酔い暴れた罪で街を追放される。未だ強い偏見の渦巻く南部のとある町に流れ着いた彼は、30才になったことを境に堅気になろうと決心、保安官の妻の世話でレディー(マニャーニ)の切り盛りする雑貨屋で働くようになった。その端正なルックスが町の男達に嫉妬や反感を買ったり、街に住む嫌われ者のジャンキー女キャロルに追い回されたり、といった苦労も意に介さずクールに振舞う彼にレディーは強く惹かれ始め、ゼイヴィアもまたこの不幸な中年女に同情とは異なる特別な想いを抱くようになっていく。[投票]
★4神阪四郎の犯罪(1956/日)公金横領の罪に問われていた人気雑誌編集者の神阪四郎(森繁)が肺病病みの文学少女(左幸子)と心中を計り、ひとり生き残るというスキャンダラスな事件が新聞紙上を賑わせた。検事側はこれを偽装殺人と見、神阪を起訴するが、検事側・弁護側証人の証言内容、被害者の日記の記述、神阪本人の証言内容は其々著しく食い違っていた。 大映『羅生門』との類似性からお蔵入りになっていた企画を日活が映画化。原作は『人間の壁』『金環食』『青春の蹉跌』の石川達三である。監督は正・続『警察日記』の久松静児が務めた。<日活/126分/白黒/スタンダード>[投票]
★3下落合焼鳥ムービー(1979/日)軍国主義復興を掲げ現代の軟弱な若者にファッショ教育を徹底する名門?大日本下落合大学に入学させられた坂崎幸之助は、ハーレーに跨って奔放に振舞う無責任男・矢車(所ジョージ)と出会い意気投合。矢車は助教授・山田(柄本明)も狙っている総長の娘と良い仲になったり、茶道部の姿を借りた反体制組織に見込まれたり、ビジー4をバックに歌を披露したりと八面六臂の大活躍を見せる。 赤塚不二夫の企画をピンク映画の雄・向井寛が実現させた人気お笑いタレント総出による無責任コメディ。監督はやはりピンクの巨匠山本晋也。 <86分/カラー/ワイド>[投票]
★5野良猫ロック ワイルド・ジャンボ(1970/日)「俺達はヒマなんだ!」 無軌道な青春を謳歌する不良少年グループ”ペリカンクラブ”(メンバーはガニ新=藤竜也、C子=梶芽衣子、タキ=地井武男、ジロー=夏、デボ=前野の5人)は、新興宗教・正教学会の幹部の元愛人という謎の女・アサ子(范文雀)の持ち込んだ情報を元に綿密に練られた「お布施強奪計画」を実行に移す。 藤田敏八の第四回監督作品で、長谷部安春と藤田が交替で監督を務めた大人気シリーズの二作目。原作は船知慧「破れても突っ込め」。 <84分/カラー/スコープ>[投票]
★4壁あつき部屋(1956/日)巣鴨プリズン服役中のBC級戦犯の面々、上官浜田(小沢)の命で土民を殺害した山下(三島)、やはり上官の命で米人俘虜を虐待した通訳官横田(浜田)、朝鮮人というだけで罪を押し付けられた許(伊藤)、神経衰弱の川西(信)、九州弁の木村(下元)、事勿れ主義者の西村(三井)らは何時来るとも定かでない釈放の日を待ち石割の強制労働に勤しんでいた。そんなある日、浜田への憎しみと犯した罪への後悔から、思い詰めた山下が脱走を図り失敗するという事件が起こる。山下から事情を聞いた横田は左翼活動家の弟(内田)の奨めでそれを手記として雑誌に掲載するが、これが波紋を起こすことになる。 <松竹=新鋭プロ/110分/白黒/スタンダード> [more][投票]
★4非情の町(1961/米=独=スイス)1960年夏、ドイツの田舎街で美しい富豪の娘カレン(クリスチーネ・カウフマン)が4人のGIに輪姦されるという事件が起きた。起訴された4人を弁護するために派遣されたのは敏腕弁護士ギャレット少佐(カーク・ダグラス)。十分な状況証拠が揃い被疑者らも罪を認めるこの事件、求刑通りの死刑は確実かと思われたが、街の人々の悪意や弱みを巧みに操作するギャレットの手腕で状況は次第に逆転しはじめる。 [more][投票]
★3夜明け前(1953/日)“木曽路はすべて山の中である”―京と江戸を結ぶ木曽山街道馬籠(まごめ)宿に本陣(*参勤交代などで大名小名が停泊する宿)を構える青山吉左衛門が嫡男・半蔵(滝沢修)の半生を通して、幕末から明治維新の歴史を描いた島崎藤村の長大な原作を吉村公三郎・新藤兼人の近代映画協会コンビが映画化。<近代映画協会=劇団民芸/142分/白黒/スタンダード>[投票]
★3ハワイの若大将(1962/日)田沼雄一(加山)、通称若大将は由緒正しきスキヤキの老舗「田能久」の長男で、名門京南大学ヨット部のキャプテンだ。そしてイキナリ化粧品会社のOL澄ちゃんの操縦するボートが雄一&江口(二瓶)のヨットに突っ込んで行く。で激突。ヨット壊れる。雄一はヨットの修理費捻出の為のパー券買占めを条件に青大将の入部を許可する。しかし青大将は試験でのカンニングがばれ、雄一を道連れに停学処分を喰らったことからキッパリと日本に見切りを付けハワイに渡り行方を眩ましてしまう。青大将の父親(三井)に息子の捜索を依頼された雄一は単身ハワイに上陸する。待っていたのは気難しいト全さん。しかも!金の入ったバッグを紛失してしまう。 殆ど余暇みたいなシリーズ第四作。<東宝/94分/カラー/スコープ>[投票]
★4三十六人の乗客(1957/日)都内で凶悪なピストル強盗が起こった頃、ベテラン刑事志村喬の娘婿で同じく刑事の小泉博は他人を疑う仕事に嫌気が挿し情婦淡路恵子とともにお忍びの草津スキー旅行へと出掛けていた。婿と情婦の関係を知る娘思いの志村は強盗事件捜査にの側ら二人の乗り込んだスキーバスを突き止めるが、同じバスに強盗犯人が乗り込んだ可能性があることを知らされ戦慄する。乗客は全部で36人、この内の誰かが犯人だ! 有馬頼義の代表短編の初映画化作品。監督は杉江敏男。 <東宝/95分/モノクロ/スタンダード>[投票]
★4ゲンと不動明王(1961/日)長野県の山村のお寺に生まれたいたずら坊主ゲンはおっちゃん(=お父さん:千秋)が新しい嫁さん(乙羽)を貰うに中って隣村の商店に奉公に出されることになる。ゲンは仲の良い妹と別れるのはとても辛かったけど、和尚様(笠)からぴかぴかの学生服を貰って気分を取り直し隣村に行くことを決心する。でもやっぱり苛められるのであった。すっかり拗ねてしまったゲンの前に大好きな不動明王(三船)が現れる。 稲垣浩監督による児童映画。特撮は円谷英二。<東宝/102分/白黒(一部モノカラー)/スコープ>[投票]
★3社長紳士録(1964/日)大正製紙の新社長に就任した小泉礼太郎(森繁)は、猿丸部長(三木)、富岡営業部長(加東)と連れ立ってナイトクラブパピヨンに赴くが、此処でハメを外し椅子獲りゲームに参加、椅子から落ちて腰を痛めてしまう。無理して出勤した翌日、南国澱粉からの契約破棄という追い討ちを受け礼太郎は遂に入院する羽目になったが、泣きたいのは社長秘書の原田(小林)も一緒で、彼は恋人房代(司)との結婚式の仲人を礼太郎に頼んでいたのであった。結婚式はまたもや延期せざるを得ない。 松林宗恵が監督した東宝社長シリーズ第25作。<95分/カラー/スコ−プ>[投票]
★4その場所に女ありて(1962/日)矢田律子(司葉子)は銀座の小さな広告会社に勤めている。美人で聡明で仕事は勿論出来、麻雀も男顔負けの腕だ。律子は仕事や男や金のことなどで悩んでいる同僚(大塚、水野、原、柳川ら)や姉(森光子)らを尻目に、老舗製薬会社が売り出す新薬の広告権を巡って、大手ライバル社のヤリ手社員坂田(宝田)と水面下の戦いを繰り広げていた。一方、制作室ではベテランデザイナーの坪内(浜村)、若手倉田(山崎)らが其々不穏な動きを見せ始める。 鈴木英夫の代表作の一つで1963年サンパウロ映画祭審査員特別賞受賞作。<東宝/95分/カラー/スコープ>[投票]
★3丑三つの村(1983/日)日中戦争の最中の昭和13年5月21日、岡山県苫田郡で起きた日本近代史上最悪の虐殺事件『津山三十人殺し』に取材、犯人・都井睦雄(といむつお・22)の孤独な人間像に迫った西村望の原作を、日活ロマンポルノの鬼才田中登が映画化。肺病病みの都井青年を古尾谷雅人が演じている。 <松竹富士/106分/カラー/スコープ>[投票]
★2炎の城(1960/日)戦国時代、瀬戸内海沿岸のとある国。この地方を治める王見の城に明国に留学していた若君・正人(大川)が帰ってくる。城では正人の伯父に当る師景(大河内)が城主勝正を毒殺しその妻・時子(高峰)を娶って独裁権力を振るっていた。父の無念と虐げられる領民の苦しみを噛み締めた正人は狂人を装って機会を覗う。 東宝黒澤の『蜘蛛巣城』に倣い四大悲劇「ハムレット」を戦国時代に置き換えた加藤泰監督作品。<98分/カラー/スコープ>[投票]