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Yasuさんのあらすじ: 更新順

★4おぼろ駕籠(1951/日)将軍の側室として輿入れの予定だった奥女中が殺された。被害者が殺される直前まで会っていた、準之助という若侍(佐田啓二)に嫌疑がかけられるが、ふとしたことでこの事件に関わった和尚(阪東妻三郎)と芸者(田中絹代)が調べていくうちに、被害者のものでも準之助のものでもない家紋が入った紙入れが、現場に落ちていたことが明らかになる。しかし捜査を進める彼らに対し、やがてどこからか上からの圧力がかかるように…。ダイナミックな画面づくりのため「イドウダイスキ」とあだ名された伊藤大輔監督の松竹京都作品。[投票(1)]
★3五辧の椿(1964/日)江戸のある有力な商家では、病に伏せっている当主を、娘(岩下志麻)が必死に看病していた。しかし当主の妻(左幸子)は夫を放ったらかしにして男遊びに明け暮れる毎日。ある日危篤に陥った父を、娘は母のところへ連れていくが、途中で息絶えた父を前にしても涙すら流さない母に、娘はついにこの母を屋敷もろとも焼き殺してしまう。そして、娘は父を死なせる元凶ともなった、母と関係した男たちを次々と自らの手で断罪していく…。[投票]
★4喜びも悲しみも幾歳月(1957/日)神奈川の観音崎を振り出しに、北海道・長崎・新潟・静岡と、次々と転任を繰り返していく灯台守の夫婦(佐田啓二高峰秀子)。年月を経て子どもが生まれ、やがてその子どもも手を離れていくまでの夫婦の半生を描く大河ドラマ。[151分/カラー/スタンダード] [more][投票]
★3酔いどれ天使(1948/日)戦後の焼け跡の街で開業している酒好きの医者・真田(志村喬)のところに、闇市を取り仕切るヤクザ・松永(三船敏郎)が傷の手当てに来た。彼が肺病を患っていることを見抜いた真田は、ヤクザから足を洗って田舎で療養することを勧めるが、松永は取り合おうとしない。やがて、刑務所に入っていた松永の兄貴分・岡田(山本礼三郎)が街に戻ってきた。岡田によって松永が顔役の座を逐われるのと同時に、松永の病状も次第に重くなっていく。[98分/モノクロ/スタンダード] [more][投票]
★3愛と死をみつめて(1964/日)大阪の病院で知り合った道子(吉永小百合)と誠(浜田光夫)。実は道子は、何万人に一人という難病と闘っていたが、周囲にはつとめて明るく振舞っていた。誠は、そんな道子に好意を抱く。やがて誠は東京の大学に進み、道子と文通や電話を交わすようになるが、道子は自分の病気が決して治らないことを知る…。原作は不治の病で死んでいった少女と、彼女を励まし続けた大学生との往復書簡集。[投票]
★3大曽根家の朝(1946/日)旧家・大曽根家では、当主の亡くなった後、妻(杉村春子)が子どもたちを育てながら家を取り仕切っていた。そこへ、軍人の義弟(小沢栄太郎)がやってきて同居することに。やがて、反戦を唱える長男(長尾敏之助)は思想犯として投獄され、次男(徳大寺伸)は応召される。三男(大坂志郎)もガチガチの軍人である叔父に感化されて特攻隊員に志願し、大曽根家は戦争のためバラバラになっていくうち、日本は敗戦の時を迎える…。[81分/モノクロ/スタンダード] [more][投票(1)]
★4ノンちゃん雲に乗る(1955/日)ノンちゃん(鰐淵晴子)は、おかあさん(原節子)・おとうさん(藤田進)・おにいさんとの4人暮らし。ある日木に登っていたノンちゃんは、誤って下の池に落ちてしまう。気がつくと、ノンちゃんは不思議なおじいさん(徳川夢声)に助けられて雲の上にいた。ノンちゃんは、このおじいさんに自分のことを話して聞かせる…。「ヴァイオリンの天才少女」と謳われた鰐淵晴子の映画デビュー作。また白内障のためしばらく静養していた原節子にとっても、久々の復帰作となった。[投票]
★4石中先生行状記(1950/日)原作者・石坂洋次郎をモデルにした、東北の田舎町に住む作家・石中先生(宮田重雄)の周囲で起こる出来事を描いた3話形式のオムニバス。当初石中先生役には原作者本人がキャスティングされていたが、当人が固辞したため、画家の宮田が登板することになったという逸話がある。[投票]
★3青い山脈・続青い山脈(1949/日)田舎町の女学校の生徒(杉葉子)は、ふとしたことで知り合った旧制高校の学生(池部良)と二人でいるところを目撃され、男からだと装った偽手紙を同級生から送りつけられる。女学校の担任の島崎先生(原節子)は都会から来た進歩的な教師で、この偽手紙を書いた生徒を厳しく叱責するが、この話は保守的なこの町全体に広まってしまい、島崎先生を解任しようとする動きまで出る。島崎先生は、女学校の校医(龍崎一郎)や旧制高校の学生なども味方につけ、徹底的に争うことを決意する。[正編92分・続編91分/モノクロ/スタンダード] [more][投票]
★5女の中にいる他人(1966/日)田代(小林桂樹)の親友、杉本(三橋達也)の妻が殺された。派手な性格だった彼女には男がおり、犯人はその男であるらしいことが分かるが、その男が誰なのかは分からぬまま、一月ばかりが過ぎる。やがて田代はノイローゼを訴えるようになり、温泉に休養に出かけるが、そこで田代は妻・雅子(新珠三千代)に、「杉本の妻を殺したのは自分だ」と打ち明ける…。原作はエドワード・アタイヤの小説「細い線」。[102分/モノクロ/スタンダード][投票]
★4黒い十人の女(1961/日)TVプロデューサーの風(船越英二)は、妻(山本富士子)の他に9人の愛人(岸恵子中村玉緒岸田今日子他)がいた。彼との関係を清算しようと思っても「彼と他の女が一緒のところを見ると、つい嫉妬で離れられない」と思っていた彼女たちは、ふとした思いつきで彼を殺すという考えを思いつく。そして、その計画は風の妻の耳にも入ることとなり…。[103分/モノクロ/シネマスコープ][投票]
★4ひめゆりの塔(1953/日)太平洋戦争末期、日本の敗色が濃厚になっていた1945年の春から夏にかけ、沖縄島では住民をも巻き込んだ総力戦の様相を呈し始めていた。そして女学校を卒業したばかりの生徒たち(香川京子他)も、看護婦として教員(津島恵子岡田英次)と共に野戦病院で働くことになる。しかし、アメリカ軍の度重なる攻撃の前に、野戦病院は次第に島の南へと追い詰められていく…。[投票]
★4夫婦(1953/日)伊作(上原謙)が転勤で引っ越すことになり、妻の菊子(杉葉子)と共に新居を探すことになった。しかしなかなかいい物件が見つからない。困った夫婦は、窮余の一策として伊作の会社の同僚・武村(三国連太郎)の家に間借りすることにする。菊子は同居人のよしみで、愛妻を亡くしたばかりという武村の世話を色々と焼くのだが、伊作はそれを誤解とまではいかなくとも、ある種複雑な感情を抱くようになる…。[投票]
★4妻(1953/日)中川(上原謙)は妻の美種子(高峰三枝子)と結婚して十数年が経っていた。美種子は山の手の中流家庭の出で、プライドは高い一方で性格はいい加減。彼はそんな妻に嫌気がさしかけていた。そんな折、彼は会社の同僚で未亡人の房子(丹阿弥谷津子)に、美種子にはないものを見つけだし、彼女と急速に親しくなる。[98分/モノクロ/スタンダード][投票]
★4秋立ちぬ(1960/日)信州に住んでいた少年・秀男(大沢健三郎)は、父が亡くなったのを機に、母(乙羽信子)に連れられて東京に出てくる。秀男は伯父(藤原釜足)の経営する八百屋に落ち着くが、母は近所の旅館で女中をすることになり、秀男とは別居することに。母親と別れて寂しい秀男は、旅館の女主人の娘・順子(一木双葉)と仲良くなる。やがて母が旅館の客(加東大介)と駆け落ちしたことを知らされた秀男は、ますます順子との絆を強めてゆくのだが…。[投票]
★4動脈列島(1975/日)新幹線開業から数年、騒音公害がひどくなっていた名古屋の片隅で、若い研修医・秋山(近藤正臣)が診ていた騒音被害の患者が亡くなった。その数日後、新幹線車内に爆発物が仕掛けられ、「直ちに騒音対策を取らねば、10日後に新幹線の運行を止める」との警告が国鉄に渡る。敏腕刑事の滝川(田宮二郎)が捜査に当たるが、犯人はその裏をかいて数々の新幹線事故を引き起こしていく。果たして新幹線の運行停止は本当に起こるのか? そして、それはどんな方法で行なわれるのか? [121分/カラー/シネマスコープ][投票]
★4破戒(1948/日)瀬川丑松(池部良)は、被差別部落の出身であるという自らの出自を隠し、小学校に教員として奉職していた。彼は、部落出身であることを公表して部落民解放運動を進める男・猪子(滝沢修)に共鳴し、彼の運動を手伝うようになる。しかし、彼をよく理解する同僚教師・土屋(宇野重吉)以外は、そんな丑松には冷やかな目を向けていた。やがて小学校の中で、丑松の身分に疑問を抱くものが現れる。[99分/モノクロ/スタンダード][投票]
★4二十四の瞳(1954/日)瀬戸内海に浮かぶ小豆島。この島の小学校に、新任の大石先生(高峰秀子)がやってきた。大石先生が受け持つことになった12人の子どもたちは、さっそく先生と仲良しになる。しかし、やがて子どもたちの中には、家の事情で学校に通えなくなってしまう子、引っ越していってしまう子が出るようになる。そして卒業まで残った子どもたち、さらに結婚して教職を退いた大石先生自身にも、やがて来る戦争の影が静かに忍び寄りつつあった。[155分/モノクロ/スタンダード] [more][投票]
★4妻の心(1956/日)地方の小都市で薬屋を経営する信二(小林桂樹)は、妻の喜代子(高峰秀子)と相談し、店の裏の土地を使って喫茶店を開くことにする。喜代子は、親友(杉葉子)の兄で銀行に勤める健吉(三船敏郎)に融資を頼む一方、料理の練習のため近くの料理屋に通うようになる。ところが勤めていた東京の会社が倒産した信二の兄・善一(千秋実)が戻ってきたため、信二の母(三好栄子)は喫茶店の開業資金を善一に融通してほしいと夫婦に頼むのだが…。[投票]
★4あにいもうと(1953/日)東京へ働きに出ていた、もん(京マチ子)が妊娠して実家に帰ってきた。もんの妹・さん(久我美子)や母(浦辺粂子)は驚きながらもいたわりつつ彼女を迎えるが、もんの兄・伊之吉(森雅之)はもんに対して悪態をついたりして冷淡な態度をとる。しかし、もんを妊娠させた学生が謝罪にやってくると、伊之吉はもんがいかに大事な妹であるかを滔々と語るのだった。木村荘十二監督による戦前作品のリメイクで、成瀬巳喜男監督が大映で撮った一作。後年に数本の監督作を発表することになる大女優、田中絹代が助監督として参加している。[投票]