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Yasuさんのあらすじ: 更新順

★5祇園の姉妹(1936/日)祇園の芸者・おもちゃ(山田五十鈴)は、姉で同じく芸者の梅吉(梅村蓉子)の生き方が理解できない。破産して梅吉のところへ転がり込んできた、昔ひいきにしてもらっていた男の面倒を見る姉に、おもちゃは「男なんてこっちが利用してやればいいんだ」と言い放つ。しかしそういう彼女は、自らも男に利用されているのに気が付いていなかった…。溝口健二は前作の『浪華悲歌』と本作で、「日本映画にリアリズムを確立した」と評された。[69分/モノクロ/スタンダード][投票(1)]
★4新しき土(1937/日=独)永らくヨーロッパに留学していた青年(小杉勇)が帰国した。許嫁の少女(原節子)やその父親(早川雪洲)らは喜んで迎えるが、欧州の文化に染まった青年は旧来の封建的な結婚を潔しとせず、婚約解消を申し出る。悲嘆にくれる少女は死ぬつもりで火山の噴火口へと向かう…。[106分/モノクロ/スタンダード] [more][投票]
★4河内山宗俊(1936/日)河内山宗俊(河原崎長十郎)と浪人の金子市之丞(中村翫右衛門)にとってのアイドルは、甘酒売りの少女お浪(原節子)。ところが遊び人の弟がしでかした不始末のため、お浪が代わりに身売りされてゆくことに。義侠心にあふれる二人は身を挺して彼女を助けようとする。JO(のち東宝)移籍前の原節子の日活時代の貴重な一作であるのみならず、プリントが現存する彼女の出演作の中では最も古い作品。[投票]
★5夜の河(1956/日)京都で父と共に染物屋を切り盛りする舟木きわ(山本富士子)は、大学教授の竹村(上原謙)と知り合う。きわは相手が妻子ある身と知りつつも竹村に魅かれてゆくが、ある日竹村がふと口にした一言から、二人の運命は変わってゆく。初代ミス日本から映画界入りした山本富士子の、女優としての評価を決定づけた一作。[104分/カラー/スタンダード][投票]
★4おとうと(1960/日)小さい頃母親を亡くした姉(岸恵子)と弟(川口浩)。子どものことに無関心な父(森雅之)と、病気で二人に辛く当たる継母(田中絹代)との息苦しい生活に耐えかねた弟は、少しずつ人生の道を踏み外してゆく。そんな弟の後を、姉は黙って付いてゆくのだった。撮影監督の宮川一夫は、カラーフィルムでありながらモノクロのようなくすんだ画調を出す「銀残し」というテクニックを用いた。[98分/カラー/シネマスコープ][投票(1)]
★4ジャズ大名(1986/日)奴隷として働いていたアメリカから先祖の地アフリカに帰ろうとした黒人ジャズメンの船が難破し、幕末の日本に流れ着いたからさあ大変! 彼らを城に迎え入れたお殿さま(古谷一行)は、尊王攘夷の御時世などどこ吹く風、初めて耳にする異国の音曲に興味津々。そしてジャムセッションが始まる! [85分/カラー/アメリカンヴィスタ][投票]
★5父ありき(1942/日)仕事や学校の都合で、長いこと離ればなれで暮らす父(笠智衆)と息子(津田晴彦)。成長した息子(佐野周二)は父との同居を望むが…。すれ違う親子の心の結びつきを描き出した、小津安二郎の戦中の作品。[85分/モノクロ/スタンダード] [more][投票]
★3女の園(1954/日)舞台は京都の女子大学。良妻賢母型の旧態依然とした教育方針をとり、学生の自由を束縛する学園長(東山千栄子)や寮監(高峰三枝子)に対し、耐えかねた学生ら(久我美子岸恵子)が起こした反乱に、学業が捗らずに悩んでいた芳江(高峰秀子)も、その意に反して巻き込まれてゆく。[141分/モノクロ/スタンダード] [more][投票]
★5人情紙風船(1937/日)雨の降る長屋。バクチで身を持ち崩す髪結い、父親の恩人に裏切られた浪人、ここの住人たちの生活は暗い。そしてまた雨の降る夜、悲劇は再び起こる。本作品完成後に応召された山中貞雄監督は「この作品が遺作ではチトサビシイ」と遺書に書き残し、中国戦線にて29歳で病没した。[86分/モノクロ/スタンダード][投票(4)]
★4歌行燈(1943/日)謡の世界で将来を嘱望されていた恩地喜多八(花柳章太郎)は、父の源三郎(大矢市次郎)らと共に巡業でやってきた松阪で、自分は謡の日本一とうそぶく、宗山なる坊主くずれがいると聞く。単身宗山のもとに乗り込んで辱めを与えた喜多八だが、宗山が屈辱のあまり自害したことがもとで、喜多八は父から絶縁され、謡の禁止をも言い渡される。野に下った彼は、ひょんなことから宗山の遺児、お袖(山田五十鈴)と運命の出会いをする。[投票]
★4連弾(2000/日)キャリアウーマンの妻(天海祐希)の不倫をきっかけに、関係を修復できないところまできた夫婦。しかし、専業主夫の夫(竹中直人)にとって気がかりなのは、子どもたち(冨貴塚桂香簑輪裕太)のこと。夫婦は娘のピアノ発表会まではそのままでいようと話し合う。親子の連弾を成功させるために…。[投票]
★4或る夜の殿様(1946/日)時は明治。鉄道の敷設で一山当てようと目論む男たちが、権利を手に入れようと逓信大臣(大河内伝次郎)が滞在する箱根の宿に押しかける。その中の一人で同業者たちから嫌われている成金、越後屋(進藤英太郎)を出し抜くため、他の男たちが考えたのは、宿の女中(山田五十鈴)が拾った書生風の男(長谷川一夫)を旧藩主の殿様だと偽ることだった。果たしてまんまと引っかかった越後屋は、娘(高峰秀子)をこの“殿様”に接近させて…。[113分/モノクロ/スタンダード][投票]
★4めし(1951/日)大阪で暮らす倦怠期の夫婦(上原謙原節子)。そこへ東京から姪(島崎雪子)がやってくる。姪に甘い夫に、鬱憤がたまっていた妻は実家へ戻るが、そこで彼女は「夫婦とは何か」を自分自身で問い直すことになる。[97分/モノクロ/スタンダード] [more][投票(2)]
★4武蔵野夫人(1951/日)東京の郊外で、代々受け継いできた家屋敷を守りながら暮らす妻(田中絹代)と婿養子の夫(森雅之)。夫婦関係は冷えきっていた。そこへ、戦争で捕虜になっていた妻の従兄弟(片山明彦)が復員してくる。二人の親密な様子を誤解した夫がとった行動は…。[88分/モノクロ/スタンダード] [more][投票]
★5淑女は何を忘れたか(1937/日)山の手の邸宅に住む大学教授の夫(斉藤達雄)と、その夫を尻に敷いている妻(栗島すみ子)。そこへ大阪から姪(桑野通子)がやってきて、この夫婦の間をかき回す。この3人に加え、夫の学生(佐野周二)もからんで巻き起こる騒動を明るいタッチでユーモラスに描く。[投票]
★4巨人伝(1938/日)脱獄囚三吉(大河内伝次郎)は逃亡中に招き入れられた寺の住職に諭されて改心し、数年後には市長にまで出世する。しかし自分と間違えられて逮捕された男がいると聞き、彼は市長の職をなげうち自ら名乗り出るが、それが彼にとって第二の苦難の人生の始まりであった。西南戦争の頃の九州を舞台に、三吉とその養女(原節子)が運命に翻弄されていく様を描く。ビクトル・ユゴーの「レ・ミゼラブル」の翻案にして、伊丹万作最後の監督作品。[投票]
★4お遊さま(1951/日)お静(乙羽信子)と慎之介(堀雄二)が見合いをする。しかし慎之介は、お静の義姉で夫に先立たれた、お遊(田中絹代)の方に心を奪われていた。慎之介はお遊を愛しながらも、義妹を思って頼み込むお遊にほだされてお静と結婚するが、事情を知ったお静は、敬愛する姉のために形だけの妻となる決心をする。[95分/モノクロ/スタンダード] [more][投票]