★5 | 放蕩のブルジョア青年と、彼によって人生を大きく狂わされてしまった女性との愛。こうした通俗的意匠を持ちながら、風景と人物とストーリー進行が、触覚的なまでに生々しく目に焼きついてくる。間違いなく、この映画によってしか味わえない感動がある。 (ジェリー) | [投票] |
★4 | 特に後半、嘘みたいなプロット展開とあいなるが、ただし画面は映画的な興奮に満ちている。特に窓の使い方が悉く見事でどのシーンも窓外の景色がいい。極めつけはロック・ハドソンが手術するシーン。手術室の天井に大きな窓があり、その向こうにオットー・クルーガーが映る場面だろう。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] |
★4 | ヒロインの目が見えないことを利用した、ロック・ハドソンの再登場のさせ方よ。風景をヒロインに説明する子供を、カメラがパンしながら追っていくと奥に座り込んだ主人公がフレームインしてくる。ラストの手術のシーンにおいて主人公の迷いを吹っ切るのは言葉ではなく切り返し。こういうのをさりげなくやってのけるからサークはかっこいい。 (赤い戦車) | [投票] |
★3 | やはり素材に問題があるのだろうけど、サークをしても甘さが残らざるを得ない陳腐な話。サーク作品を支配するある種の深刻さが、話の安さをところどころ御しきれずに、消化不良を起こしているような気が。 [review] (くたー) | [投票] |