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炎加世子の映画ファンのコメント

最後の切札(1960/日) 悪人志願(1960/日) 夕陽に赤い俺の顔(1961/日) 乾いた湖(1960/日) 太陽の墓場(1960/日)が好きな人ファンを表示する

ろくでなし(1960/日)************

★4「まったく、なってないな」「なってない」 乱痴気騒ぎの後、浜辺で津川と川津が呟いたこの台詞にこそ、私の信じるところの<青春>が宿っている。焦燥と退屈。貪欲と虚無。私は其処から、抜け出せただろうか。 (町田)[投票]
★4この時代の青春映画は、既成にせよ新左翼にせよ、あるいは太陽族映画や石坂洋次郎原作に代表される戦後民主主義映画でも、作中に対立軸が存在する点で全て反体制なのだが、この作品の主人公達の状況との関り方は非体制と呼ぶ以外にないほど曖昧で不可確実だ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
★3太陽族もどきの青年、津川雅彦の虚無的で気障な青春。それに惹かれてゆく女も、ともに享楽に耽っていた愚連隊も、いや、登場人物の全てが皮肉屋であるという自己愛宇宙。これに感じた苛立たしさは尋常ではないが、最後だけは格好良く締められたようだ。十年後に映画界を占拠する不潔な青春は、少なくともここにはない。 (水那岐)[投票]
★4底知れない虚無感を宿した津川雅彦の演技が最高。とっちゃんボウヤ川津祐介も棒読みだけど奇妙な存在感がある。秘書役の人は北陽の虻川にしか見えなかった。 [review] (リーダー)[投票(1)]
★4大島を見てもいまいちピンと来なかった松竹ヌーヴェル・ヴァーグの隠し球!衝撃のデビュー作。『勝手にしやがれ』に感化された人は絶対観るべし!大学卒業間際の投げやりな気分漂う厭世的ムードを描いた分だけ共感するところ大。 (マッツァ)[投票(2)]