★4 | 親たちのすがる宗教はひどいありさまだが、撮る側にそんな邪宗への嫌悪や侮蔑の視点が敢えて見当たらないことに妙味がある。どんなものであれ、幼い頃からの芦田愛菜を形作ったファクターとして無視しないところに大人の良識が見える。自分を育んだ環境に中指を立てるか、大切にし続けるかは本人にのみ選択権があるのだ。背骨の通った力作。 (水那岐) | [投票(5)] |
★4 | 結局悪いのは洗脳と金銭問題であって、人の心を救うことが目的の宗教は必然的なもの。宗教を悪でも善でもなく冷静に二世の視点から描いているのは好感が持てる。芦田愛菜ちゃんは自分の役柄をきっちり理解し演じていて、俳優もどきと一線を引けていて関心した。 78/100 (たろ) | [投票(1)] |
★4 | この映画における新興宗教は、あくまでも物語を転がすギミックであって、本作の主題は「自分を大切にしてくれる大好きな両親を取るか、周囲の目を意識して(少し変わっている)両親を見放すか」だと思いました。もちろん正解などありません。「信仰の自由」という権利が保障された我が国の法制下で、本作の主題さえすり替え、頑なに宗教批判を繰り返す方が私は苦手です。 [review] (IN4MATION) | [投票(3)] |
★3 | 所謂「宗教2世」の話だが、親の過剰な介入で破壊される子の人生というよりは、少し変わった信仰を持つ家族を付かず離れずで描く。それはいいんだが、御布施による困窮も台詞で語られるのみ。何より、ユーモアの欠如によって損なわれる豊かさが惜しい。 [review] (煽尼采) | [投票(1)] |