★4 | 『アギーレ』嫡流の現代的・神話的成果。一本道の大河に流されるのではなく、先導者と一行はあくまで荒涼とした大地を自分の足で歩き、迷い、深淵(先住民)と対峙する。そして深淵がアメリカを見返す。「フロンティア」は未だにあるのか?ミシェルはアメリカの「何」に落とし前をつけるのか?迷えるアメリカの「現在地」。倒木に刻むLOSTの四文字の静かな戦慄。無駄カットなしの緊張感。 (DSCH) | [投票(2)] |
★4 | 未来のために“開拓者”を選択した者たちが、彼らを導くはずの案内人が売りにした“豪気な権威”の崩壊に直面する。案内人に従うか否かを男たちは合議で決め、妻たちは黙ってそれに従う。男たちの迷いは妻たちの不安となって開拓者は猜疑の荒野の“彷徨者”と化す。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★3 | かなりのリテラシーを要求される映画。ここまでカタルシスがないと、脱落者は多いと思うが、映画全体のテーマは重い。 (ひゅうちゃん) | [投票] |
★4 | 案内人の誤った価値判断や一行の不確実な予見を見抜くかのように、エミリーと先住民は通底しつつ、しかし双方が孤高に屹立している。この世界には確実なものなど存在せず、とどのつまり全責任を負うて自分で決めるしかない。幻想の無謬を打ち砕けとの提言。 (けにろん) | [投票(1)] |