★4 | ずるずると引きずられる忠男(仲代達矢)の不自由な足が頑固さの果ての甘えを正当化する代替物なら、ずかずかと突進するような春(徳永えり)のモンキーウォークは、自らの身に降りかかった数々の理不尽さを振り切ろうとする抵抗の証しのように見える。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(6)] |
★5 | 若干説明的に過ぎるかと思える台詞に血肉を与え強引に納得させる役者群の技量と、スタティックに強固な吸引力でそれを定着させる演出とカメラは圧倒的。多くの『東京物語』変奏バージョン中、これを屹立させるのは「見捨てない」という強固な意志の存在だ。 (けにろん) | [投票(3)] |
★5 | 今、多くの人に見てもらいたい作品です。
[review] (TM(H19.1加入)) | [投票] |
★5 | [ネタバレ?(Y1:N2)] 佳作。仲代の(適格か過剰か)演技についつい目が行ってしまうが、この旅によって表れてくる5組の人生を共感と共に味わいたい。そして主人公2人の本質が段々と明らかになる、最後には力関係が逆転するというホンの構成の見事さに感嘆したい。 (KEI) | [投票(1)] |
★4 | 現実に甘え何もそこから学ばなかったゆえ、子供の頃そのままに年老いた男の、意識されざる痛み。彼を支えようとする孫娘は、これも意識しないうちに彼の保護者たることに縛られる。そこに救済は訪れるのか。 [review] (水那岐) | [投票(5)] |