[コメント] 緋牡丹博徒 お命戴きます(1971/日)
このシリーズの中でも加藤泰の作家性が最も色濃く表れた作品。これでもかこれでもかと凝った構図が連発されて、ややしんどく感じないでもない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ラストでラスボスを惨殺する場面を子供に目撃されて我に返るお竜さんにしびれた。このシリーズを見ていると人殺しが当たり前に思えてくるが、ラストの藤純子の狼狽はそれを真っ向から否定していた。やむをえぬ事情とはいえ女性が人殺しにやっきになるなど尋常なことではない。それを子供を持ってくることによって明快に示してみせた。
それは映画の手法としてはあざといことなのかもしれない。しかしこのシリーズのファンとしては矢野竜子の苦悩に思いをいたすほかないのであった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (5 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。