コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 家族ゲーム(1983/日)

「日常」は「違和」により捏造され、「違和」は「普通」のものとして取り澄ましている。この違和を「全て終わってしまえばいいのに」の視点で炙り出せば、あらゆる事象が異様で醜悪な怪奇映画に。まるで黒沢清の画面(影響受けてる?)。優作は「違和の人」ということも再確認。
DSCH

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







夕暮れ、というより「日常」の「黄昏」。終わりの予感に反比例してニョキニョキ生えるビルがグロテスク。

食事が悉く不味そうなのだが、とにかく食べる。飲む。意識的に下品に演出された咀嚼音。「日常」の「貪食」というイメージ。

地獄みたいな中学生活は忌まわしくも懐かしい。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (3 人)週一本 ぽんしゅう[*] けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。