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[コメント] ダウン・バイ・ロー(1986/独=米)

七〇年代のヴィム・ヴェンダースとのコンビ作を思うと非常に躊躇われるのだが、それでもここは思い切って、『ダウン・バイ・ロー』こそロビー・ミュラー最高の仕事だ! と叫んでみたい。
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この映画の面白さの多くがメインキャスト三人の魅力によるものだということを私は否定しないけれども、映画を支えているのはまぎれもなくミュラーの撮影、そしてジャームッシュの演出だ。男三人と監房一室さえあれば面白い映画は作れるという、自身の演出力に対する絶対の自信。本作と同時期に撮りはじめられた連作『コーヒー&シガレッツ』は、ジャームッシュがそれを証明するために取り組んだ作品と見ることもできるだろう(まあ結局『コーヒー&シガレッツ』にしても魅力的なキャストばかりを集めているわけですが、ミニマルな状況で「映画」を生み出す試みであることには間違いないでしょう)。

トム・ウェイツは、口にする言葉すべてが詩になるという稀有の俳優。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)けにろん[*] ボイス母 ナム太郎

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