[コメント] シャーロック・ホームズ(2009/米)
出ずっぱりで喋り通しのダウニーJrの冒険独白劇。正面クローズアップで観客にプレゼンする新たなヒーロー像に好感触だ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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冒頭の格闘シーンの前説がまずおかしい。このヴォイスオーバーはモノローグであって尚且つナレーションでもある。主人公が語り手と同化しているのだ。
多くのシーンでダウニーJrはそこに存在し物語の進行を見届けている。顕著な例はレイチェル・マクアダムスの尾行シーンだ。そしてそのことはワトソンという語り部をすっ飛ばして、ダウニーJrの一挙手一投足でダイレクトに観客に伝えられる。この状況説明の効率のよさと語りのテンポは、この映画の欠点をしばしの間忘れさせてくれる。
ダウニーJrをどれだけ長く見続けていられるかというのが演出上のポイントだ。斬新だが単純なキャラクターだから、生かすも殺すもキャスティング次第。マクアダムスには不満も残るが、警部エディ・マーサンを始め他の脇役は総じてよい。
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