[コメント] ムーンライズ・キングダム(2012/米)
理屈倒れになりかねない過密な美術は、はっきりと方向を限定されるゆえに運動の徴候を持ち得た画面やキャラクターと劇伴の歩調によって彫琢され、移動をしている実感をともないながら、空間と感傷の旋律線を形成する。
その幾何学が表現するのは、個々人が現場に忠実であり続けることの孤立が、連帯と互換する様である。
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