[コメント] リンダ リンダ リンダ(2005/日)
青春の最大瞬間風速がゼロ年代の景物の中に呈示されるノスタルジーの混線。どこにもないこの世界の異様な文化的集積度が筋を郷愁の呪いから解放する。序盤で軽音部の部室として具現したそれは、前座の喜劇のような歌唱力へと飛躍し体育館を異空間とする。
本番ライブが意外と散文的に捕捉されるのは、前座の技術力によるコピーバンドの窮乏を思わせる。
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