[コメント] 戦慄!プルトニウム人間(1957/米)
どうして笑えるのですか?
ずいぶん前の話だが、渋谷のユーロスペースで特集を組んでいた。私の記憶(多分に怪しい)が正しければ、「スピルバーグやルーカスが心躍らせたSF作品群」というような銘があったと思う。個人的にはスピルバーグやルーカスが好きなわけではないが、話のタネに観に行った。
邦題からおおよそ察しがついたが、絵に描いたようなB級SFだった。先のキャッチ・コピーは「スピルバーグやルーカスが心躍らせたB級SF作品群」だったかもしれない。
映画が始まると場内は失笑、爆笑の渦だったが、私は笑えなかった。と言うより、笑う感性がわからなかった。確かにチープである。でもそれが笑う対象になるのだろうか。
あなたはメリエスの『月世界旅行』を笑えますか?
今現在の撮影技術に及ばないものは、笑いの対象になるんでしょうか?
言うまでもなく、映画の楽しみ方は人それぞれだが、私はあの場の雰囲気には馴染めなかった。『戦慄!プルトニウム人間』の私の評価は★3だが、決して笑っているのではない。
ユーロスペースの特集はその後も続いたが、私はもう足を運ばなかった。あの失笑の中に自分がいることが耐えられなかったから。
あの特集を組んだスタッフの方は、あの失笑に何を思ったのだろう?
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