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[コメント] 戦慄!プルトニウム人間(1957/米)

「The Amazing Colossal Man」というタイトルも劇中に台詞として登場している。
荒馬大介

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ……無論、巨大化したマニングの台詞。彼に食料を与えに来る兵士が、怪物でも見ているかのように余りにもおどおどしていて、その態度に気に食わなくなったマニングが発する言葉がそれ。「こんなサーカスのテントに住まわせやがって!だったら表に看板を出すんだ、“The Amazing Colossal Man”とな!」

 まあ、不条理さの描写からすれば石川球太の「巨人獣」の方が格段に上。もっとも、あの男とマニングとでは世間から隔離されていたかどうかという差もあるので、一概に比較してもしょうがない。だが、巨人獣のあの男が最後まで人間の意志を持ち続けて苦悩していたのに対し、マニングはとうとう発狂してしまう。ラストも少々あっさりしており、マニングの苦悩の割には余韻が無いというのも確か。とはいうものの、初見時は結構楽しめたけど。

 ちなみに先の台詞の場面だが、ゴードン監督は『人間人形の逆襲』の中でドライブインシアターで上映中の映画として用いている。人間人形だから、今度は人間が小さくさせられる話。シャレが分かるね。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)水那岐[*] 甘崎庵[*]

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