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[コメント] ローレライ(2005/日)

超能力美少女が登場する作品に対して、科学考証や歴史考証やミニタリー描写のいいかげんさに対して憤るのは野暮ってもんでしょう。
Kavalier

作品に"思弁"とか"思想"とまで呼べるべきものがあったかは置いておくとして、この映画の世界観はすべて、作り手がそういった物を体言するために作り上げられたものであり、現実をそのままでない形で模したものでしかない。決して戦争映画は重いリアリズムに支配される必要なないと思うので、こういった作品は大歓迎だ。

これとは別にして引っかかるのが、例えば以下のような部分。上川隆也が登場する現在パートの構成上での位置付け不明さや妻夫木聡のナレーションが過去形で挿入されてしまうといった杜撰な作劇。南方にいた兵士や主人公の故郷を描く際の回想シーンがベタに挿入されてしまうような非洗練の極みにある演出。信管を抜いた魚雷の発射や鹵獲を目的とし本気で攻撃してこないアメリカ軍に代表される生温くご都合主義な戦闘。堤真一演じる超越者がショボイこと。特に一番最後は、作品の根幹に関わる要素だけにこんなんでいいんですかね。

(評価:★2)

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