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[コメント] ローレライ(2005/日)

とりあえずモルヒネ打って、ラリってGO!! ってのはどうだろう。
ピロちゃんきゅ〜

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







興味がそんなにないので調べもしないで言うが、この魔女設定は「ファイブスターストーリーズ」だよね。いわゆる騎士とファティマの愛の物語ですよ、コレはきっとたぶん。

ただ、知ってる人は判るだろうが、ファティマってモノは「魔女」とも「女神」とも「母」とも「恋人」ともなりうる存在だって事だ。あの絶対的な見た目と能力と弱さと強さを併せ持つっていうのがファティマであって、その絶妙なバランスが魔女でありうるのだ。この映画の香椎さんに見る魔女は余りにも能無しで普通の少女で何コレ?状態ではないかと思う。こんなの魔女じゃねえ。女子高生だろコレ。黙ってリンダリンダリンダ弾いてろって話だ。やはり魔女の王道といえば、黒服で赤リボン付けてほうきにまたがる少女か999のメーテルばりの長身金髪白人モデル使うかのどっちかじゃねーか?そりゃまあ映画の中で唯一の女役ともなれば「売れてる娘」または「売りたい娘」を使いたいだろうし、ただの魔女らしい魔女じゃキャラ立てもなってないってのは判るんだけど。そうは判ってても香椎さんが出てきた時点で「普通の女の子」にしか見えないわけで、それどころか唐突に日本語しゃべれる設定にずっこける上にもっと予想しなかったずっこけが「ほぼ使えない最終兵器」ってわけでナンダカナァだ。この中途半端な魔女ぶりは香椎さん株をドンと落としただけじゃないのか?もっと弾けた魔女だったらなーと強く思う。

と、魔女への不満からコメントを入れたが、どだい魔女が変わっただけでこの映画の出来が変わる事が無い事も重々承知。ダメなのはダメだ。もう変わらないのでせめてもの思いで魔女を変えろと進言したわけだ。思うに、この鉄の塊の外は海の底であって、実際はもの凄い圧力がかかってるっていう感覚が全くないのが痛い。セット的に潜水艦の狭さを再現してるくせに閉鎖感が無いっていうか、空気が外に逃げてる感があるっていう感じ。なんかほのぼの平和なんだよね。思いがけず可愛い女の子と知り合って皆が浮ついてる感じぐらいの、例えれば大学入って最初の教室に入ったら可愛い子がいてそれを囲んで皆で自己紹介やってて「オー、ナイストゥーミーチュー、HA!HA!HA!」ぐらいの緊張感の無さ(詳しくは『四月物語』をみよう)。いざ戦闘が始まっても傷ついて痛々しい魔女でさえ死との隣り合わせ感が皆無という謎。特攻させてくれさせてくれと言ってもいざとなると特攻しそうにない若者。

たぶん、現場の雰囲気が和気藹々でものすごく和んで楽しい撮影だったんじゃないかな。「本番!スタート!」が掛かってもその雰囲気のまま撮影。戦争映画でソレはヤバイと思う。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)りかちゅ[*] sawa:38[*] ぽんしゅう[*]

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