[コメント] 69 sixty nine(2004/日)
反体制は人を選ぶ。
当り前のことだが、反体制がカッコいいのだ、という風に勘違いしているヤツがよくいたが、それは違う。カッコいいヤツが反体制をやるからカッコいいのだ。
ケンは頭脳と行動力に秀でている。ルックスだって決して悪くはない。だから平平凡凡たる普通人生徒に頼られるし、綺麗な女の子が寄ってくる。だからこの物語は、非常に恵まれた青春を送ってきたヤツの青春映画である。馬鹿をやって受けるのもカッコいいからだし、カッコ悪い青春を演じても絵になるのはカッコいいからだ。ゲバラも、レーニンも、毛沢東も、ヒトラーも何かしらカッコいいサムシングを持っていたから人を動かせたわけだ。凡人はコーヒー牛乳を買いに走ったり、校長室の机で下痢便垂れ流すしか許されてはおらんのだよ。
いま、右翼になりたがってるヤツが多いようだ。今の若い連中は団塊の世代の教師に反発を感じ、昔の反体制と同じ気持ちで右翼にのめりこんでくみたいだからな。だが今でも、反体制は人を選ぶ。カッコよくなりたがって国のために死んだって、カッコ良くないヤツは最期までカッコ良くないってコトを肝に銘じておくことだ。
映画としてはバカ映画として楽しめたので、この点数。
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