すごく内容がマニアックな映画だよね。ジョニー・デップ、サスペンス系たくさん出演するけど、その中ではあまり好きな方ではなかったなぁ。マニアックなサスペンスという点で類似する、『ナインス・ゲート』のマニアックさの方が好き。今回はアヘン中毒のデップにあまり魅力を感じなかった。普通の俳優だなぁって感じがしてしまった。この映画はマニアックな展開と暗く淡々とした雰囲気についていけなかったです。暗い雰囲気のロンドンの描写は嫌いじゃないんだけどなぁ。

　あと、極私的な意見だが、切り裂きジャックに関して自分が持つイメージとかけ離れていたのが痛い。カリスマ殺人鬼である切り裂きジャックが、イアン・ホルムだって結論になってもピンと来ない。新しい解釈として面白い気もするが、最終的には廃人と化してしまうなんて・・・。カリスマ殺人鬼としての魅力に欠けるよ。殺人の手口もインパクト不足な気がした。もっと鮮やか且つ残忍に殺してくれ。どうせならヘザー・グラハムも殺すくらいじゃないと。と、完全に個人的意見だが、要するに切り裂きジャックのカリスマ性が足りない。切り裂きジャックモノのサイコ・サスペンスとして期待した自分としては、期待通りとは行かなかった。サイコ・サスペンスとして見たら、そこまで斬新なモノではないと思う。この手のサイコ・サスペンスは段々と難しくなってる気がする。