そんな一途だった彼女が、彼が出てってすぐに幼なじみと浮気して、ラスト涙ながらにゴメンなさい別れ話、、、って展開。 これぞ逆転のトライアングルな顛末だなって思ったが(笑)、ああそうかと。 主人公がヤドカリ生活を進める中、人気のない雪降る場所で偶然にも親父と再会した。たぶん、あそこから想像の世界(ファンタジー)へと転換したんだ。ダメ親父(でもあの感じ好き)が言い放つ「面白くなって来やがった」な世界観、、、

ラスト、明らかに撮影してますなファインダー越しに見せる主人公の笑みは「そして僕は途方に暮れる」といういつ終わりになるかわからない作品をやり遂げるぞってことなんだろう(やりたい事を見つけた)。よくも悪くもね。 後輩の「やっぱ先輩凄いっす！これもう映画の世界っすよ」ってな前半ファミレスでの場面で示唆してたのもなるほどねって。主人公が学生時代映画サークルに入ってたのもね。 まあでもなんだろう、「映画的に見て」主人公以外の彼女・幼なじみ・先輩・後輩・姉・母親、みんなキャラとしてはつまらんというかありきたりな設定(親父は別)に対して「途方に暮れる」って捉え方も出来るし、だからなんなんだってな感もあるし(笑) まあいいや、なんじゃらほいな突如家族揃っての明けましておめでとうに(乾杯)！ なんかワケわからなくなってきた(笑) このタイトル、観る側にも当てはまるな。

あと、事あるごとに主人公が彷徨う都内(池袋や新宿、神田辺り？)や北海道(苫小牧みたいだね)の描写が色んな角度で撮ってるし良いなと。例えば寂れた路地の奥に高層ビルが佇む風景。

3.5点