この手のファンタジーで重要なのは、やっぱり日常の中に溶け込んでくる日常性であると思う。

過去に死んでしまった人間が黄泉がえる。

こう言う話では、黄泉がえった人達が親しい人と日常を過ごし、 もう一度日常から消えていき、残った人達はまた日常を生きていく。 ココが一番見たい所でもある。

そしたらＳＦっぽい感じが出てきたり、と少し見ていて冷めてしまう。

主人公２人に関しては更にツマラナイ。 不要に思えるコンサートシーンとか あの最後の告白っぽいシーン、 見ていてちょっと大げさで日常性を欠き冷めてしまいました。

何だかねぇ、ここまでストーリィが来るのに大したエピソードも無いのに何か大げさでちょっとひく。

シュンスケが生きていた時の３人がどう言う関係だったのかとか、 エピソードが映像として全然出てこないからか、ちっとも感傷的になれない。 （他のキャラクタ達がその辺はウマイ事見せてくれるので、なおさら主人公達の感じが浮いてしまう）

本来ならば、「行くのか？」、「うん」、「ありがとう」。 コレだけで何かを伝えられる様な雰囲気をここまでの話の展開の中で持ってくるべきだった様にも思う。

ファンタジーは日常の中にある、ほんのちょっとの非日常、これを優先したほうが 格段に面白いのだ。