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[コメント] 舞台恐怖症(1950/英=米)

誤導
あき♪

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







面白いミステリィは必ずこのミスディレクション、誤導と言うものが面白く機能する。

本編に置ける誤導もそれはウマク機能し、おのずと見ているコッチも、 「あぁ、どうやってディートリッヒが殺したのを暴いていくのだろう?」 と思わず期待してしまうわけです。

しかし、ラストその期待は期待通りにならず実際殺したのは、この友人の男だと判明する。 そして、実際殺したのは男だと悟るにも関わらず、それを遂行させたのはディートリッヒのカリスマ性だと更に確認する。

つまり、この誤導を凄く円滑に機能させる最大の要因はディートリッヒの悪女っぷりの存在感にある。 だって、ディートリッヒがあんな悪女役やってたら絶対コイツが殺したとしか思えないからだ。 この辺り見事だとしか言いようも無いなと騙された自分に思わずニヤリとしてしまいます。

あとは、イヴの家族も良かった、父親はもちろん母親もそんなに出たワケでも無いのに妙な存在感があった様に思う。

ライティングも、告白の時に眼だけに光を当てるなど、とても緊張感、緊迫感が伝わってきた。

凄く面白かった。

(評価:★5)

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