[コメント] ギャングース(2018/日)
企業だろうが老人だろうが同じだが、貯めに溜め込んだ富が血栓のように世の中の血流を妨げて、鼻血も出ない者たちを再生産し続けているのは事実だろう。平成の「俺たちに明日はない」若者たちには幸か不幸か明日が来てしまうのだ。たぶん元号が変わっても・・・。
原作ものの『ジョーカー・ゲーム』(15)と『2年目の告白 私が殺人犯です』(17)では、いまひとつ個性が発揮されていなかった入江悠監督に対して、前作の『ビジランテ』(17)で私は「入江悠はオリジナルで撮ると俄然面白くなる」と書きました。訂正します。たとえオリジナルでなくても、入江悠は地方都市の荒涼とした風景と、主流に手が届かない“はんぱ者”たちさえ撮れば絶対面白くなる。
そして入江悠は、若者に“はんぱ”なく優しい。
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