[コメント] 千年女優(2002/日)
ゴウゴウ流れる激流に上流からカヌーでトライしたような。一本調子だがその激しさとテンポの良さがいい!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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いやぁとりあえずこの女優さんが活躍する時代の流れっていうのがまず良いですよ。誰かモデルはいるのだろうか?
俺がなんとなく世の中っていうのを把握してきたのが昭和40年中盤だったと思う。この映画の主人公が宇宙物の映画に出演してたけどああいうのが流行ったのはアポロが月に着陸してキューブリックが宇宙物に着手した後だから多分昭和45年前後。つまり彼女が活躍した女優時代の時代設定は映像や本でしか知らないわけです。まずそういう時代に興味を示すアニメーターが少ないので(大抵近未来ロボだし)。
昭和初期、戦中、戦後を一人の女性を中心として描くなんてまるで朝の連ドラの様だがこれだけの短時間にうまくまとめられたのは映画設定上のアイディアの賜物だ。その一発芸的アイディアだが俺は非常に気に入った。
話を現代、過去と繋ぐ為に両方に存在させた社長とカメラマンは過去の設定の説明を主人公にさせない為のアイテムともなっている。恐らく彼らがいないとこの話はテンポがぎこちなくなったと考えるとこれを考え出したのはかなりのヒットだ。
そして一番気に入ったのはウソでもいいから一人の女性の一生を語ったところだ。そうそうないでしょ?おばあさんになるまで人の人生語ったアニメ(大抵ミドルティーンだし)。
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