[コメント] モンタナの目撃者(2021/米)
画面一杯になって迫り来るオレンジの炎。自然の狂暴さに陶然となる瞬間がある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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背後にある強大な悪の組織とかが一切描かれないのも潔かったと思う。末端の殺し屋たちには、任務を全うせんという彼らなりのプロ意識があるのだ。コナー少年に「僕が姿を現せば彼女(=アンジェリーナ・ジョリー)を生かすのか」と聞かれた殺し屋2号が、「いや、それはできない。苦しむのを軽減するだけだ」と正直に答えるところなんか、ギャグみたいでかえって面白かったけど。
それと、ハリウッドはやっぱガンアクションが魅せる。特に妊婦のサバイバリストと殺し屋1号の対決場面。マシンガンの弾倉を入れ替えるのと、鹿うち銃に弾を込めなおすのと、どっちが速いか、みたいな。ガンファイトの描きうるパターンは無限にあるのだ。まあ、こういうものが、「銃を所持していた方が身を護れる」なる銃信仰を強化するのだろうけど。その意味ではアンジーが殺し屋2号をマサカリ?みたいので撃退したのは政治的にリベラルだったかもしれない。
自然界の猛威というものは、やり過ごすことさえできれば、過ぎ去っていくものなのだということも、こんな時勢だけに身に沁みた。
80/100(21/9/12見)
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