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[コメント] TRICK 劇場版(2002/日)

あるべきところにあるべきものがあることの安心感。
モモ★ラッチ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







で、基本的にこのシリーズのよさは、山田&上田のコンビが女ホームズとワトソン 役として絶妙に掛け合い漫才を挟みながらトリックを見破っていくところの痛快さにあるんだよね。上田教授はもちろん、マジシャンである山田奈緒子もあくまで霊能力を否定した上で「騙す」のではなく騙す方のトリックを「見破る」役目を負っていて、それはあたかも、犯罪を目の前にした探偵のようだし。一方矢部刑事達は極端にデフォルメされたレストレイド警部とも言える。

ただ劇場版に限って言えば、山田&上田コンビと対決する相手がしょぼかった点はいただけませんね。「一見、不可能ごとを可能にするような」強敵は必要だったはず。テレビシリーズの相手は、トリックそれ自体はしょぼくとも、強敵ではあった。神001から003は笑いを取るためのネタ要員だったし(それはそれで笑えた)、山下真司も殺される必要なかったよな。それとあの暗号は秀逸だけど手元にペンと紙がなければ宝の持ち腐れ。

ところで…

今更ながら仲間由紀恵さんはうまいなあ。

一挙手一投足彼女の演技から目が離せず見惚れてしまった。

彼女は声がいいんだよね、声が。だから、照れ隠しのときに使う荒いことば使いもとても上品に聞こえる。そして、そういうシーンこそかわいいなあ、と感じてしまう。

突っ込みを入れるときの間の取り方や細かいところの動き(ちょっとした眉の動き等)など本当にお見事。(まあこのシリーズは皆オーバーアクトで漫画以上に漫画チックだけれど、誰一人として、作った演技としての嫌味を感じないし。)そんでもって、お笑いからシリアスな演技に移っても全然違和感ない。つまり彼女は生まれついての女優なんだろうなあ。

彼女が、「私にも大事なものがある」といって駆け出したシーンは少しジーンと来ました。もし新シリーズが始まっても二人の関係はずっとあんな感じなんでしょうね。

貧乳が定着してしまった彼女ですが、巨乳好きの僕でも惚れる。それほど魅力的だ。「えへへへへ」の人を食った笑いも見たかったなあ(一番のお気に入り)。

で、結局ただの仲間由紀恵賛歌になってしまったなあ。言うまでもなく阿部寛生瀬勝久などの芸達者ぶりも素晴らしいが、それは他の人に任せましょう。

(評価:★4)

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