[コメント] 茄子 アンダルシアの夏(2003/日)
映像だけ見ている分には申し分無い良作。しかし、台詞は素人声優による原作の上面なぞりで独特の妙がことごとく失われ、解説も作り過ぎでちょっと鼻に付く。そして、何よりも劇中歌「アンダルシアの歌」(?)はあまりに存在価値不明で泣きたくなりました。
映画は基本的に短いに越した事は無いと偏った信条を持っているのですが、この47分という上映時間はどうも中途半端。いっそもっと短くて良かったと思う。全くの原作通りならば、恐らく20〜30分前後で、全体的に肉付けしているという訳なのだが、どちらかと言うと、「引き伸ばした」という印象。芯となるシーン・台詞はほとんど原作頼りで、その台詞も妙に勿体付けられてしまっていて、テンポが悪く思える所が多い気がした。
やはり製作予算と興行事情との折り合いだったのだろうか。勝手ながら気の毒に思える。また、監督の職歴とは言え、画が露骨なジブリ風なのもどこか商業的な理由を感じざるを得ない。おかげでジブリ作品と誤解までされている(させている!?)のも何だか・・・。悪い映画には思えないんですが、良い映画「化」とも思えない。原作知らずに見れば楽しめたかもまた疑わしい。怒り出すほど酷くは無いのだが、ガッカリさせられたのは事実。
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