[コメント] 8人の女たち(2002/仏)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
映画ファンは女優たちを見ているだけでうっとり。E・ベアールの愛していた女主人の写真はロミー・シュナイダーですよね。
ドヌーブ59歳、バルダン53歳、ベアール37歳。ドヌーブが太ってきたなあと思って見てたんですが、あの歳では立派。
バルダンも妖艶。二人の格闘シーン(恋愛シーンともなる)はトリュフォーの「隣の女」のラストシーンだよね。(ピストルもそうだから) 二人がトリュフォーの女だったことはよく知られたことだから、演じる二人も観客も興味津々のはず。
ベアールが輝くばかりに美しい。ユペールと10歳しか違わないと思えません。ユペールはドヌーブよりふけてました。(ゴメンナサイ)
ストーリーは早いうちに誰が犯人?というか、しかけが分かっちゃうから、ミステリーファンにはイマイチだが、それはそれで犯人探しも楽しい。
クレジットのファーストネームはダニエル・ダリューでした。ここがフランス映画界の良識に拍手したいところ。いいなあ。
でも、こんなにものすごい女優求心力を持っているオゾン監督って何者なんだろうね。まだ若いと思うけどね。過去の作品も見たくなるし、期待大です。
私は個人的には、晩年のトリュフォーを駄目にしたのはF・アルダンだと思っていたから、アルダンを好きじゃなかったんですが、相変わらずキレイだったし、許してあげようと思う。
とにかく贅沢な、しかも素晴らしい、また映画へのオマージュがこれほど込められている作品も珍しい。(特にロミー・シュナイダーが写真で登場した時は涙が出ました。私はロミーの大大大ファンです。(僕の勘違いでなかったらいいんだけど))
素晴らしい映画、有難う。映画を見てこんなに嬉しい気持ちも久々です。
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