清兵衛「貴方を嫁に貰うのが、わだしの幼ぇときからの夢でがんした。わだしが女房を貰っても、貴方が嫁に行っても、その夢は一時も変りませんでがんした」

･･･

･･･

･･･オーケー、死んじまえ。（一瞬本気で思いました）

これ娘さんが聞いたら相当ショックな言葉じゃないでしょうか。もしわたしが誰かの後添いに求められて、プロポーズの言葉がこれだったら、迷わず顎に向かって掌底繰り出してると思います。「だったら先に言え！前の女房と仕方なく結婚したんだなんて口走るやつの女房になる気などないわ！」･･･

で、まあ無事大命を果たした上に女が待っていてくれたわけですから、時代考証や土着性がいかにリアルであろうと「強い美男と尽くす美女がよく出来た子どものもとあり得ねえような苦難を乗り越えてくっつきやがった」という非現実的な物語であることは否定できなくなるわけです。

･･･喧嘩の一つもしやがれってんだ、チクショウ。