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[コメント] ビューティフル・マインド(2001/米)

時代が時代だからこそ、妻は結果的に献身的でいられたのかもしれない、と思わせてくれたジェニファー・コネリーの演技に拍手。
BRAVO30000W!

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







本当のアリシアが撮影現場に訪れたとき、ジェニファー・コネリーが「どんな風に表現してほしいですか」と訪ねたら「これはあなたの映画よ」と答えたという話が素晴らしい。いや、当たり前のことなんだけど。

劇中で逃げ出したいアリシアの素直な心境を語るシーンがある。実際もそれに近い心境になるのではないかと観客ながら思う。現代であれば周りの勧めとかもあって離婚していたかもしれない。当時はまだ離婚がそんなにポピュラーではなかったから別れられなかったというのもあるんじゃないか。でも結局だからこそ最終的には献身的な妻でいられたのではないか。なんてことが勝手に頭をよぎる。

美談でも良いから、そういう時代の「良さ」みたいなものを残すということも映画の役割の一つなのかなとも思ったり。

チャールズに関しては結構最初の方から怪しいと思っていたのだが、パーチャーもそうだというのには正直驚いてしまった。

憧れからか単純に感動したからなのかはわからないが、最後の妻へ捧げるメッセージのシーンは素直に泣いた。

※後日知った話だが、実際の話では夫婦は離婚しており(後に再婚するらしいが)、映画ほど献身的であったかどうかは伺い知れない。まぁ、映画ならではのアレンジメントの「良さ」みたいなものを改めて思い知らされたね。なまじ実在した人物の話だと勘違いしてしまいかねない。

あと、感動したシーンだが、最後のスピーチも実際はないようで。映画の嘘と言ってしまえばそれまでなんだが、あまりにもキーポイントで嘘をついているために物議を醸しかねないだろうな。

(評価:★4)

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