[コメント] 蝶の舌(1999/スペイン)
予告編のマイケル・ナイマンのスコアのほうが印象的だった。何の脈絡もないエピソードを連ねただけの映画だった。従ってラストの解釈は・・・
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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本編のほとんどを占める無意味かつ何の必然性もないエピソードの数々。それは感情移入を許さぬものだった。特にヘタクソなサックスとロクに演技もできないガキ(かわいいけどね)をやたらとアップにしたことが興醒めだ。
アスミックも宣伝のしかたを考えたほうがよい。これのどこが「癒し」なのか。それに「癒し」という言葉が嫌いな人間が意外と多いことを知るべきだ。僕も大嫌いです。
これは単なる少年の成長物語であって、全てのエピソードは過剰な意味付けを拒否している。よって最後のモンチョ少年のセリフは、全て意味無しと解釈したい。つまり、「アカ」も「蝶の舌」も「アテオ」も「なんちゃら」も少年は意味が区別できておらず、「ありがとう先生、さようなら」ぐらいのつもりで叫んだものと思われる。
この映画を先入観抜きで観ることができた人は幸せです。予告編でのマイケル・ナイマンのスコア(僕の大好きな『ひかりのまち』に使われていた)が印象に残っていたため、僕は間違ったイメージを抱いていた。本編で使われてないのは観る前からわかってたけど、あまりに映像とマッチしていたもんで・・・
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