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[コメント] 蝶の舌(1999/スペイン)

ある日、小さな子供が垣間見る世界の真実。
あき♪

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ある日、母親の元から巣立つ様にして離れるモンチョ

ある日、行った学校で親友もでき、良い先生もでき、少しずつ自分の世界が広がるモンチョ。

ある日、モンチョが隙間から覗いた小屋で見る、愛はなくとも絡み合う男女。 そして後には彼女の犬を殺してしまう、男。

ある日、モンチョが知った、自分の父親には他に娘がいると言う事と、その母親が死んだと言う、人の死。

ある日、モンチョが楽団についていった先で見る、兄が中国人似の女性に向けて吹くサックスの音(ちょっとコルトレーンっぽい)と、そこで感じたその結ばれない愛のカタチ

ある日、好きな女の子にティロノリンコを捧げる事に何か戸惑いを感じるモンチョ。

ある日、先生が連れられていってしまうと言う別れで、理屈にならない感情に 何かを叫び出さずにはいられなかったモンチョ。

それら全てが今まで生きていた中で、知らなかった世界、 、顕微鏡を使わなければ見る事の出来なかった蝶の舌。

それが真実、それが彼がこれから生きていかなくてはならない世界。

(評価:★4)

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