[コメント] ココニイルコト(2001/日)
いい。本当にいい。
ここでも『アメリ』のコピーをパクって、「まっ、幸せになるんとちゃいますか」と言いたい。
確かに、映画として、表現そのものはかなり稚拙に感じる。
だが、この映画に関わる人たちは、<ソレデモ>生きていくということ、その大切さに真摯に取り組んでいて、その<ソレデモ>の悲しみや辛さを知っているからこそ、心の底からジンワリとこみ上げてくる優しさ、人間に対する深い慈しみとシンパシーが、スクリーンから滲み出してくるのだ。
この映画でキーワードとなる<ま、ええんとちゃいますか>と<願い(「願う」ということ)>。
前者のセリフ、人生諦めてるんじゃない。<ヨクナイ時>=「生きていく中で勝負すべき時」をちゃんと知って掴んで、そん時は力の限り突っ走るけれど、それ以外の時は力抜いてやってこうよ、っていう最大限のエール。
後者の<願う>、ってこと、それは自分の心に<働きかける>ってこと。
本当に、肩凝りみたいに頑な心の結び目がジンワリほどけてゆき、ジンワリ笑って、ジンワリ泣いた。これからもテクテク生きてく勇気を、この映画はくれた。
素敵な映画薦めてくれて、ペペロンチーノ様、ありがとうございました。
追記1:
FRAGILE様>ネイティヴからすると、堺雅人の関西弁はかなり微妙です。演技がチト下手なのか、関西弁がチト下手なのか。まっ、それもエエんとちゃいますか。
追記2:
鑑賞後、数日経っても、この映画がくれた、「ココニアル」のではなく「ココニイル」その喜びを謳いたいという、そのまた<喜び>が心にありつづけるので、技術的な欠点を補って余りあると判断、5点にします。
[12.20.01]
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (15 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。