[コメント] 十五才・学校4(2000/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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僕も14歳のころ似たようなことをした(家出ではないけど) そして、僕も「学校」以外の世界に触れることで、いろいろと学び、 そのことによって「学校」を相対化できた。 そこまではこの主人公と同じだと思う。 しかし、主人公は旅が終わったらまた「学校」に戻ったが、 僕は戻らなかった。 その違いはなんだろうか。
それは恐らく、僕は「学校」に戻りたくない原因があるかないか の違い、つまり、「学校」自体に原因があるかないかの違いであったように思う。 この主人公も、学校に行くとお腹が痛くなると言っていたが、 それの明確な原因というのが実はわかってない。少なくとも、学校自体が その原因ではないように思える。
僕はそれはむしろ、普遍的な思春期の問題のような気がする。 この映画でよく、主人公は大人に対する不満を上げる。 そして、映画の中でも大人のあり方について多くのことが費やされている。 子供は大人の鏡でもあるかのように。 つまり、この映画では、子供を悩ませる原因は大人なのだ。
しかし、僕はそこにあまりリアリティ、 或いはあまり深刻な問題性を感じない。 なぜなら、今の子供達はむしろ、対大人ではなく、 対子供に多くの悩みを抱えているのではないかと思うから。 少なくとも僕は、そうだった。
だから、そこらへんが大人ががんばって作った子供映画という感じ がするのだが。 もちろん、普遍的なものが含まれているわけだから、 ある一定の共感は得られるだろうけど、 それ以上にはならないのではと思う。
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