コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] エリン・ブロコビッチ(2000/米)

これがジュリア・ロバーツの素の演技だというのなら、私はもう彼女のファンにならざるえない…。
tredair

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







2度の離婚歴があり、職も学歴も預金もない元ミスウィチタのエリン。 交通事故でむち打ちになったことで裁判をし、負けたことをきっかけにその訴訟をあつかった弁護士、エドの事務所で働きだす。

服装や言動で明らかに異質な存在と扱われつつも、そこで知った水質汚染がらみの公害訴訟に興味を持ちバリバリと働くエリン。 隣人のバイク好き男、ジョージとの恋愛模様も絡めつつ、彼女の捨て身の行動力と人柄、ちょっとしたお色気戦法で、最後には史上最高額の賠償調停へと事態は発展してゆく。

ジュリアロバーツがこんなにキラキラしていたことがあるだろうかと驚くほどエリンは魅力的。 自分ができることは何なのかとうだうだ自問自答する前に、バンバンと身体を張って何ごとも実行にうつしてしまう。 人に何といわれようと自分のスタイルを曲げず、個性的なファッションはもちろん、上司にもハキハキと自己主張して意見を通していく。

ソダーバーグというと(個人的には)どうしても理屈っぽい暗いトーンの映画ばかりを想像してしまうが、実在する人物の魅力には敵わなかったとでもいうのか、主人公の前向きなパワーの前ではすべてが明へと転じてしまう不思議。

エリンがミスウィチタの冠を恋人に見せながら「昔はなんだってできると思ってたけど現実は違っていた。」と話す場面、仕事が決まらず一人で壁にもたれて煙草を吸う場面、お金がないために外食事はコーヒーのみで済ませ夜中にフルーツ缶を一人で食べる場面、そういった切ない哀モードの場面もが、いっそうエリンの力強い個性や魅力を際だたせているのが素晴らしい。

終わりにかかるシェリルクロウの音楽も、映画の雰囲気にとてもはまっている。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (23 人)ロープブレーク[*] jollyjoker[*] 浅草12階の幽霊[*] uyo[*] あちこ[*] ナッシュ13[*] m[*] 鵜 白 舞[*] フランチェスコ[*] peaceful*evening[*] ina ピロちゃんきゅ〜[*] Amandla![*] ジャイアント白田[*] ジュウド[*] ろびんますく[*] アルシュ[*] WaitDestiny[*] くたー[*] kinop[*] db Osuone.B.Gloss[*] muffler&silencer[消音装置][*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。