[コメント] 愛と死をみつめて(1964/日)
美しいままで死んでゆけるならば、それはまだ幸福だろう。美しく快活な娘が、「化け物」呼ばわりされる仕打ちを受けるところにこの物語のやりきれなさはある。
これを観ていると、『エレファントマン』のごとき特殊メイクはまったく不要であることが判る。吉永が顔半分を隠しているだけでこんなにも痛々しいのだ。生きることの疲れを口にするたびにこんなにもやるせないのだ。彼女が電話を取り落とそうとする時に一瞬顔を「醜く」歪める。それだけでも変形した顔を想像できてしまう。彼女が若く美しい頃の映画ゆえと言えないこともないのだが…。
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