★4 | 作為ありありで違和感を扇動するカメラがエキサイティング。何もしてないのに浅丘ルリ子が名演にみえる。前作『愛と死の記録』も斬新だったが、ここに至り何が何でも“違うもの”を目指す40歳、蔵原惟繕渾身の前衛。確信犯的な日活への決別表明の感あり。
(ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | プチブルの斜陽を描き変態臭がむんむんするヴィスコンティ擬きな爛れ。奥様然として園丁誑かし焦らし逸らし挙句逃げる。何やねんこの女なルリ子の怪演。俯瞰カメラのアンバランスは箱庭の歪みを表象する。もう少し世界観が拡張してたらド傑作だった。 (けにろん) | [投票(1)] |
★3 | 思い込みの激しいルリ子の独り相撲はいささか辟易させられる展開だが、カメラの冒険は一個のサスペンスとして脚本を盛り上げて余りある。義父のヒゲを剃るシーンの不安感を誘うカメラの引き、杉本邸敷地の鳥瞰図に会話を重ねる違和感の助長(その後でヘリに乗っている中村を写す諧謔)、夕食を頭上から眺める異常さ、等々。 (水那岐) | [投票(1)] |
★3 | 浅丘ルリ子は好んで頻繁に欲求不満の人妻を演じているようだが、徹底して似合っておらず、それが逆に痛々しく、図らずも痛々しさがフェティッシュだったりするのだが。この映画での真剣なテンションは特に可笑しい。 (オノエル) | [投票(1)] |