｢ハートの８｣

｢クローバーの４｣

｢ダイヤの１２｣

｢ハートの１０｣

｢クランキーチョコレート｣

背景に、青いアイリスの花

私の一番好きな場面。にじみ出る夫婦愛。

点描画で、綺麗な傘を書く　大杉漣。（彼も北野の分身だろう。）

彼の行き場のない優しさに、いたたまれなくなる。

桜の場面に涙した。

キタノブルーに、彩（いろどり）豊かな絵画が、交じり合う快感。

編集が、また、見事。

動植物の絵は、北野の　いきとしいけるもの　に対する　｢祈り｣

映画全体も　｢祈り｣　に満ちている。

ラストに出てくるカワイイ子は、実子、北野井子。

娘の成長を願う。極めて、プライベートなフィルムにもなっている。

個人的事情により、５年前、

大阪から福岡に、引越しをせざるをえなかった私。

玄界灘に再起を誓った。

『ＨＡＮＡ−ＢＩ』の海が、玄界灘に重なった。