★3 | 現在(21世紀)の映画に本当に近い。時間と空間の解体と錯綜。確かに、早過ぎたのだろう。今見ると、そんなに突飛な繋ぎでもないし、今見るからこそ面白さが分かると思う面もあるが、当時の人々が呆気にとられたであろう驚き(或いは怒り)は、半減しているかも知れない。
[review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★4 | 入子細工の構造がメタフィジカルな解読を強いるのだが、要は浮気して女にフラれ一攫千金を目論み文無しになった男が、もうわてわやくちゃでんがなという話。ホッパー映画キャリアの残滓が随所で顔を出す。特に『ジャイアンツ』の影を感じさせ泣けるのだ。 (けにろん) | [投票] |
★4 | 無邪気な殺し合いごっこと金にあかした享楽をペルーの山村に持ち込む撮影隊。それはかつてこの地を植民地化したスペインを、同時代的にはベトナムに介入したアメリカを想起する。この三重構造を武器にハリウッドメジャーに楯つくヒッピー監督D・ホッパーの矜持。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★3 | 横長のスクリーンに、一定数の個人が行動するシチュエーションの断片を刻み付ける「映画」という歪な文化が、いずれ人々の嗜好にあわせ変貌、消滅してゆくことは避けられないだろう。その切っ掛けは、映画の方法論を知らない若い世代に委ねられるのだろうか。あくまで「遅れた文化」の担い手にそれを託す映画人の「逃げ」はいずれ手痛いしっぺ返しとして我らを襲うだろう。 (水那岐) | [投票] |