[コメント] ROMA/ローマ(2018/メキシコ=米)
モノクロ画面が喚起する目隠しされたような、気付きと不安感。
色を削ぎ落としたからこその圧倒的な「音」が画面を支配する。
常に吠えている犬。
鳥とかパレード、飛行機、物売り?の掛け声、武術の訓練の掛け声、そしてなんといってもあの波の音の迫力。
1970年のメキシコシティーの不穏な空気感と、裕福な医者の家族に仕える女中クレオの日常のゆったりした幸福感が、ある悲劇を発端にして交錯するという、その「時代」と「物語」の出会い方の上手さ。
終盤の浜辺のシーンは本当に震えるほど感動した。
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