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[コメント] マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(2015/米)

劇映画ばかり観て民主主義が終わりだと絶望したときに観るべき解毒剤のようなドキュメンタリー。正義は国境を越えたところにある。週36時間労働の鉛筆工場がある。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







民主主義を諦める必要はなさそうだと元気が出る。チュニジアの提言の通り、我々はアメリカの方ばかりを見過ぎているのだ。制度が間違えていれば制度を正せばいい。そこに利権が絡むのなら利権を禁じればいい。遠い道のりだがなすべきことは判っている。

素晴らしいのはポルトガルの警官(教師ではない)が語る、全ての基本は人間の尊厳だという認識。日本の警官であんなことを云える人はいないだろう(どうせ「月刊BAN!」とか読んでいるんだろうし)。もうひとつはノルウェーだったか、息子を殺人で殺された親へ、犯人に復讐しようと思わないかという問いに対する答えが素晴らしい。「何で相手のレベルに下りていかねばならんのか」。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)死ぬまでシネマ[*] ロープブレーク[*] jollyjoker[*]

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